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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

シナリオののびしろ

シナリオ・センター代表の小林です。今日で6月も終わりです。いやいや早いですね。2015年後半に入ります。
時の過ぎるのが早いということは、やれるときやらなきゃダメよっていうことで、あーとでーとか、お金ができたら、時間がとれたら・・・なんて言っていると、あっというまに浦島太郎になっちゃいます。今でしょ! 

 TBS連ドラシナリオ大賞

昨日は、TBSから磯山晶プロデューサーと今井夏木プロデューサーのお二人が「TBS連ドラシナリオ大賞」のガイダンスをしてくださいました。
お二人の掛け合いで、聴講生の方々からいただいた質問にお答えいただきながら、TBSの求めているものなど、本音も含めてお話してくださいました。 

TBS連ドラシナリオ大賞」は、他局のシナリオコンクールとはちょっと違って、基本、作品本意ではなく、完璧に連ドラを書ける新しい腕のあるシナリオライターの発掘が目的です。
今年の応募要項には「一定の水準を越えた大賞作品は映像化します」と入ってはいますが、今までも「黒の女教師」以外は放映されたことがありません。(笑)
「一緒に仕事したいね、可能性を感じるね」とのびしろのある人を求めているということです。
ですから、自称35歳以下というのは頭も心も固くなければどなたでもOKなので、年齢など気にせず、「これは面白い」「この切り口は今までにない」「やりたいな、この人と」と思っていただける作品を作ればOKということです。
が・・・とはいえ、これが簡単ではない。今までにないもの、人が創ったことがないもの・・・うーん、どうしたらよいのでしょうか。
 

募集内容は「連ドラ第1回目の脚本。あわせて、主要人物紹介、1クール全体(約10回分)の簡単なあらすじをつけること」です。

先日の内館牧子さんは、連ドラ第
1回目で視聴者は見る見ないを決める、だからファーストシーンは大事。そして、ストーリーやアイデアはプロデューサーに助けてもらえるけれど、セリフはシナリオライターにしかできない、そのためにはキャラクターってお話しをしてくださいました。
新井一は、「ストーリーは23通りしかない」と言っています。では、人と違ったお話が作れるのはなぜか。キャラクターは何億人といて、組み合わせたら無限大にお話が作れるということですね。
で、二人の内容を要約すると、「これは面白い」「今までにない切り口」が創れるのは、キャラクターだということ。


おわかりですね。連ドラシナリオ大賞に応募するときの決め手は、「キャラクターをしっかり作る」です。

1話のシナリオを「すごい!」ってみせるには、キャラをしっかりと描ききることです。ディテールが命ですからね、シナリオは。
 

前哨戦として新井一賞に応募してみるといいと思います。ファーストシーン書いてみましょう。
連ドラシナリオ大賞に応募するなら、サマーセミナーの20日「20枚シナリオから長編」を勉強するのもいいですね。
「クライマックス」20枚から長編を作るのですが、内館さんのおっしゃっていた1行でいえることって、このクライマックス(転)で描かれることですから一石二鳥です。
急いでくださいね、もうそろそろ定員オーバーです。
 

基本の力を持っているか、それをどう発揮できるか、それがプロデューサーのみなさんがおっしゃる「のびしろ」っていうことです。

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