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通信講座の講師に聞く!【講師突撃インタビュー!田代・吉崎講師編・前篇】

シナリオ・センターの新井です。
昨年から不定期にUPしている
突撃インタビュー。第6回目は、シナリオ・センターのシナリオ通信講座 基礎科を担当して頂いている田代講師と吉崎講師です。前篇をお送りします。
なかなか、通信講座って講師の顔が見えない部分があるので、通信講座を検討されている方も通信講座生の方も楽しめるのではないかと思います。後編はこちらから

 

田代
「カリキュラム通り課題をひとつひとつやってもらえると、終わるころにはきちんとしたシナリオは書けるようになります。
通信講座は一対一のやりとりなので、個人個人の成長に合わせたアドバイスが出来るところがメリットですよね」

20150719a

 

新井

今回は通信の講師に直撃、ということで田代さんと吉崎さんの
お2人にインタビューをお願いします。

田代

 

通信講座って私たちが初ですよね。ちょっと緊張します(笑)。

 

吉崎

 

田代さんはともかく、僕で本当に良いんですか?
僕のせいで通信講座が不信に思われたりして

 

新井

 

…確かに。やっぱり吉崎さんだとまずかったかなぁ。

 

田代

(笑)

吉崎

 

えっ、ダメな感じですか?

 

新井

いやいや、冗談です(笑)

もうベテランの田代さんと若手の吉崎さんでバランス的にも良いですよ。
田代さんは通信を担当してどれくらいになります?

田代

 

もうすぐ8年くらいですかね。確か2007年の夏頃からだったから。

当時は通信講座の人手が足りなくて、早く一人前になるよう仕込まれましたよ(笑)。
通信講座の添削だけじゃくなくて、シナリオ8週間講座の添削と聴講もしてかなり勉強しました。

 

新井

それはハードでしたね。

確かに、2010年前後って、通信を受講される方が増えたんですよ。東京近郊の方も、忙しいから通信にしたり。
そういうこともあって、通信講座の講師を少し多めに
しようとしていた時期だったんですよね。

吉崎さんも最初は大変でした?

吉崎

 

田代さんと比べると楽だったかもしれない(笑)
僕はマイスターで習ったから、段階的にいろいろ教えてもらいました。

※シナリオ・センターの講師になるための養成講座。一年間かけて、講師になるための授業を受ける。

 

新井

吉崎さんは担当してどのくらいになります?

吉崎

 

今年で3年目です。
僕が通信を担当することになった時、色んな人から「意外だ」って言われましたね。

 

新井 

何となく講座向きな感じましますね(笑)。
芝居とかやっているからかもしれませんね。

吉崎

 

なんでだろう(笑)。
に出るタイプに見えるかなぁ。
僕は通学だったので、通信講座は受けたことないから、もともと興味はあったんです

 

新井

実際に通信講座の講師をやってみて、どんな印象でした? 

吉崎

 

基礎科はまず「シナリオの書き方が大事なんだ」ってことですよね。
もちろん、内容もチェックしますけど、基礎科では書き方を重点的に見ています。

 

新井

書き方って慣れるまでは大変ですけど、分かってくると意味もあるし発見することも多いですよね。

吉崎

 

そうなんですよ。

例えば、書き方が分かるとシナリオは映像にするものなんだってことが分かるじゃないですか。
基礎科で書き方を理解してもらえると安心して次のステップへ送りだせます。

 

20150719d 20150719c

新井

でも、通信にしても通学にしても、基礎科は初めてシナリオにふれる人達がほとんどですよね。
慣れるまでは書き方ものみ込みづらいと思うんですが。 

吉崎

 

小説っぽくなってしまう人は多いですよね。
特に最初なんかは。

 

田代

 

そうですね。
カリキュラム通り課題をひとつひとつやってもらえると、終わるころにはきちんとしたシナリオは書けるようになります。
通信講座は一対一のやりとりなので、個人個人の成長に合わせたアドバイスが出来るところがメリットですよね。
それでも中には書き方を無視する人もいますけど…

 

吉崎

「面白ければ、書き方はなんでも良いんじゃない?」ってスタンスでいるといつまでもシナリオになりませんからね。
課題には意図があるんで。抜け道を探したりせずに、課題に沿って書いてもらえると、ちゃんと書けるようになりますし、絶対上手くなりますよ。

田代

 

そうそう。早くプロになりたくて、焦って課題を書く人もいますけど、ひとつ、ひとつ丁寧に課題に向き合って欲しいですよね。ただ本数をこなしていても上達しないですから。

 

新井

課題をこなしてでも「前に進みたい」という気持ちは分かりますけど。課題をこなすのは、あくまで上手くなるためですもんね。

田代

 

例えば、字を見ても「あまりやる気ないのかなぁ」とか「早く書けるようになりたくて、あせっているのかな」なんて伝わってきますから。

 

新井

基礎科の間は手書きですもんね。
手書きだと字がうまい、下手じゃなくて、気持ちまで伝わりますよね。

吉崎

 

自分の書いたものに「まごころを持てる」と良いんですが。
愛着があるとタイトルや登場人物、それこそ手書きだと字に至るまで、大切にしたくなりますよね。
また、そういう気持ちって作品にも反映されますから。

 

田代 

 

そうですよね。
でも、あまりうるさく言ってシナリオが嫌になるくらいなら好きに書いてもらった方が良いのかな、とも思いません?
あんまり深く考えすぎずに、添削と講評も楽しんでもらえればそれでも良いかなっとも思います。

 

吉崎

それはホントそうですよね。
せっかく受講して頂いているので楽しんでほしいですよね。
基礎科は12課題あります。課題を通して生徒さんと僕は12回キャッチボールするってことです。

生徒さんが楽しんでもらえて、どこまで書けるようになるか。
それが僕の課題でもあったりして(笑)。

新井

 

なるほど。講師の側にもちゃんと課題があるんだ。
通信の生徒さんは通学の人達と違って、実際に会って話すことが出来ない
もどかしさってありますよね。

 

田代

 

通信の講師は生徒さんに会うことってほとんどないですもんね。
サマーセミナーや相談室くらいで、年に数えるほどです。

講師に会えなくても、通学みたいに生徒さん同士で情報交換できたり、コミュニティが出来ると良いんですけどね。

 

新井

ライバルとか仲間みたいな存在がいるとやる気出ますからね。
近くに住んでいる人達で、「あの課題どうだった?」なんて会話出来るといいんですけど。なにか通信生向けにイベントがしたいんですけどね。

通信講座の講師のやりがいみたいなこと、聞いてもいいですか?

田代

 

一番は成長されたんだなってことが分かるときです。
分かり易いのはコンクールで審査の通過や、賞を獲られたりした時に名前が載っているのを見たときですね。

 

新井

名前、覚えているものですか?

田代

 

生徒さんとはお会いしたことがなくても、名前は覚えていますよ。

 

吉崎

やっぱり、コンクールとかで、通信の方の名前を見るのはうれしいですよね。通信の基礎科から巣立っていったんだなって。
最初は8割以上が初心者でなんにも分からないところから始めた人たちがここまで成長されたんだなって思うと感慨深いです。
通信の生徒さんも通学に負けてないでしょ、なんて(笑)。

新井

 

そういう意味では、基礎科なら基礎科の間、本科なら本科の間と、同じ講師が担当するっているのは、生徒さんにとっても講師にとってもいいんですね。
ちゃんと、成長度合いを見守れるっていう感じで。

 

 

前篇は通信講座について、お二人にお話をしてもらいました。
通信講座は、自学が中心な分だけ、一人一人の進度も理解度も違います。通信講座を担当する講師だからこその大変さと面白さがあるように感じました。
後編は、田代講師、吉崎講師の好きな映画についてなど聞いています。講師の趣向もわかるので、後編もお楽しみにしてくださいね!

 

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