シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。今日で8月が終わります。東京は曇り空で、涼しいです。あの気がふれたような恐ろしい猛暑から一転、あの夏は、もはや遠のいています。
あの猛暑は遠のいていいのですが、この気持ちは決して遠のかないでほしいと思っています。
昨日、「戦争法案に反対する国会前10万人全国100万人集会」がありました。
小雨の中、ものすごい人、人、人。見たことのない光景でした。溢れんばかりの人に、感動で涙が出てしまいました。
子連れ家族だったり、一人だったり、恋人同士だったり、友達とだったり、おじいさん、おばあさん、おじさん、おばさん、お母さん、お父さん、ちびっこたち、そして高校生たちや大学生たち若者の勢いに、政治家のおじさんたちなんてみごとに翳みます。(笑)
だって、政治じゃないのです、これは。若者たちが、日本の国民が、ひとりひとり自分の想いを、命の尊さを当たり前のように表明しているだけなのですから。
これこそを民主主義というのです。
霞が関は動きがとれない、永田町の国会出口は封鎖されているなど、あちらこちらの友人からメールが入りました。
私は、ちょっと遅めに桜田門から行ったせいでしょうか、なんとか国会正面までいけました。
もうラッシュアワー以上の混雑で、押し合いへし合いなのですが、なんだかみんな周りを、他人のことを考えて、傘を閉じたり、入れてあげたり、隙間を作ってくれたり、前にいかせてくれたり、やさしい感じ。給水所から介護所まで至れり尽くせりです。ひとりでも全然心配がありません。
このデモのすごさは、12万人ともいえる人が国会周辺を埋め尽くしただけではないと私は思っています。
数字はどうでもいいんです。私たちひとり一人は数字ではないのですから。
なにがすごいかといえば、「安保法案反対」は一緒だけれど、みんなバラバラに勝手に、自分の想いのままに表明をしているということ。
色々なところで色々な集会が開かれていました。それがまたすばらしい。国会から離れたところでもたくさんやっていました。
思い方はみんな違うのです。
ですが、僕らが民主主義だという若者たちに呼応して、自由に表現できない国にしたくない、戦争はいやだ、孫や子供に殺しあいをさせたくない、子供を殺されたくない、未来を奪いたくない、アメリカの言いなりになるな、話し合いで戦争をしないことを考えよう、戦争で家族を失った悲しみは二度と・・・などなどみんなそれぞれの想いで、雨の中、国会にまた各地の集会に集ったのです。
反対のみならず、賛成集会もあったと聞きます。それもまたしかりです。誰もが、他人の意見を聴き、自分の考えを表現するそれこそが民主主義なのですから。
ああ、まだ日本は大丈夫です。民主主義を知らない人たちは、上の方のほんの一握りだけなのですよね。きっと。
疑問を一つ、国会前の集会人数主催者発表12万人。で、警視庁発表3万人だそうです。うーん、どうみても、そんなことはない。だって、私の大好きな福山雅治さんの5万人ライブより数倍多いと感じましたもの、実感!!(笑)