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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

ミソ帳は、ドラマ創るすべての人に贈りたい

シナリオ・センター代表の小林です。月刊シナリオ教室11月号に出身ライターの酒巻浩史さんのインタビューが載っていて、「世にも奇妙な物語」とか「ほんとうにあった怖い話」などホラーの創り方のお話をされていましたが、実際の世の中の方が怖くなっています。 自分と違う考えの人は殺しちゃうのではなくて、お互いを理解しようとする世の中になってほしいものです。

ミソ帳 

シナリオ・センター創立45周年&新井一生誕百年記念にミソ帳を創りました。
ミソ帳は、この新作で3回目の制作です。
初めは、新井が亡くなって、何か残しておきたいという気持ちから創りました。
そんなミソ帳を、故市川森一先生が絶賛してくださり、自信を持って新たな形で送り出すことができました。
40周年の時に、市川先生が、新井さんの10則集をいつも持ち歩いていますとおっしゃってくださった時の喜びは今でも忘れません。

ミソ帳ってなんだと言われれば、簡単言えばメモ帳です。ちょっとしたことを常にメモする、創作の引き出しになるのです。
それが、脳みそのミソに相当するものになり、寝かせておくことで発酵し、美味しい味噌になるようにと、新井はそのメモ帳を「ミソ帳」と名付けていました。
脚本家から、教える側にかわっても、新井はミソ帳を作り続けていました。こう教えた方がいいかも、これはためになるものだとかそれぞれ分類してメモしていました。創立パーティーの時に展示もしました。
そのミソ帳だけでも50冊近く残っています。(本当はもっとあったのですが・・・)
そこに書かれていたのが、10則集。市川先生が絶賛してくださったものです。

 

このドラマの低迷期に、シナリオライターだけでなく、プロデューサーの方もディレクターの方にも役に立つものにしたい、ちょっと迷った時に開いていただいて、「あ、そうそう。ここが足りなかった」とか「これがいけなかった」とか確認していただけるものにできたらとたくさんの10則集から12集選びました。
また、即チェック用に使っていただけるようシナリオいろはがるたをのせました。案外、忘れていたり、当たり前とスルーしていたりすることに、気づいていただけるかと。

ドラマの低迷期である今、全てドラマづくりにかかわる方々が、初心に、基本に戻ることが大切だと思うのです。
グダグダあれこれこねまわすのではなく、シンプルに「ドラマは人間を描くこと」に徹して、キャラクターをしっかりと魅力的につくれば、面白いストーリーは自然と生まれてくるはずです。

新しいミソ帳の肝は、新井一の10則集、いるはがるたに、「ミソ帳倶楽部達人の根っこ」にご登壇いただいた脚本家、監督、プロデューサー、小説家の方々の名言も付きました。「あ、なるほど!」とひざを打つこと請け合いです。

今回、某局のプロデューサーの方が18冊もお求めくださいました。これもまた自信です。

シナリオ・センター事務局で「ミソ帳はじめました」と冷やし中華のごとく販売しています。1冊1,000円(税込)通販(発送代+140円)もしています。

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