シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。暖かくなったり寒くなったり、風邪ひきさんが多くなる季節です。あれよあれよという間に、もう今年も。ああ、いやだあ!!
世界中が戦いの道へと進んでいるとしか思えない昨今ですが、人間が生きている限り争いはなくならないのでしょうか。
戦争はどんな時でも、弱い人たちが犠牲になります。偉い人(?)、上にいる人は死なない。
先の大戦でも、敗戦国日本でも上にいる偉い人は豊かになった・・・いったいどんなからくり?
結局いつの世でも、泣くのは、下の者、弱い者ばかり。
強者は、自分で切り開くものだとか、弱いのは自分の責任のように言いますけれど、一理ないとはいえませんが、動けない環境というものは歴然とあるわけで・・・不条理は続くのです。
これからどんな日本になっていくのだろうか。漠とした不安を誰もが持ち始めています。
表現の自由もせばめられつつあります。私たちは心して、表現の自由を持ち続けていかなくてはなりません。
出身ライターの菅乃廣さんが、心を込めて日本中の人へ贈る映画を創りました。
「サクラ花~桜花最期の特攻~」12/4・5・6 ユーロライブでモーニングショーで上映です。「1945年~僕らに羽ばたく空などなかった。第二次大戦末期、ひとつの兵器が生み出された。それは、おびただしい若者たちの命を奪った兵器“桜花(おうか)”。プロペラも車両もない。敵艦に向って突撃するだけの小型特攻機。一度乗れば、二度と生きて戻れず、“人間爆弾”と呼ばれた。茨城県神之池基地(現在の神栖市市・鹿嶋市)を終戦直前の昭和20年初夏、一式陸公攻機に搭載されて、激戦地の沖縄に向かう。乗員は8人。彼らには想像に絶する過酷な運命が待っているのだった・・・。」
語り役所広司・主演大和田健介・緒方直人
たくさんのたくさんの前途ある若者たちが、日本に殺されました。 二度とこんな運命を、日本国は若者たちに課してはいけない、大人たちの責任だと思います。菅之さんの映画を是非見てください。
劇団青年座が23日まで紀伊国屋ホールで公演しています。
「からゆきさん」
唐行さんと書きます。日露戦争の頃、シンガポールなど世界各地の娼館に売られていった女性たちのお話です。貧しい娘たちは、身体を売られたにもかかわらず、遠い祖国日本を想い、日本のために送金をし続けたのでした。
どこにでも、いつの世にも女性の身体を売り物にする社会はなくなりません。
なぜでしょうか。一人一人が考え、変えていかなくてはいけないのです。
チケット5500円のところ、シナリオ・センターでは3000円で扱っています。
事務局へお申し込みください。