menu

脚本家を養成する
シナリオ・センターの
オンラインマガジン

シナリオ・センター
日本中にシナリオを

みんなの人生にもシナリオは活きている
日本中にシナリオを!

子どもからお年寄りまで、すべての人にシナリオの力を!
あなたの毎日に役立つシナリオの活用例がここにあります。

何気ない日常に、ドラマのかけらはころがっている。

 

「日常の中にもたくさんドラマはころがっている。素通りしてしまうけど。」
仁志原 了

20140212a

 

「ピノ、食べよ」

と、事務局の青木さんが言い出しました。
先週の土曜日の18時過ぎくらいでしょうか。生徒さんも落ち着き、小腹がすいたところで、おやつタイムです。さて、この青木さんの「ピノ、食べよ」はどんなセリフだかわかりますか?

もうちょっとわかりやすく言うと、青木さんが“みんな”でピノを食べたいセリフなのか、“一人で”ピノを食べたいセリフなのか、ということです。

青木「ピノ、食べよ」
みんな「おぉ~いいねぇ~」

青木さんのアクションに対して、みんなのリアクションの場合、青木さんがみんなでピノを食べようと提案してくれているセリフになります。みんなが疲れている時間を見計らって、とても気の利いた和気あいあいとしたセリフになります。青木さんのキャラクターも気が利く、優しいキャラクターです。

青木「ピノ、食べよ」
新井「めしあがれ!」

この場合はどうでしょうか?青木さんが一人でピノを食べようとしているセリフになります。しかも、みんなが疲れている時間を見計らって、とても嫌味なこれ見よがしなセリフになります。青木さんのキャラクターは、とても食いしん坊で嫌な奴です。

 

「ピノ、食べよ」というアクションだけでは、そのセリフの意味も、そのセリフを言う人のキャラクターもわかりませんが、リアクションが入ると、意味もキャラクターもわかります。もっと言えば、リアクションひとつで、セリフの意味が全く変わってしまうということです。

一休さんのようですが、セリフの構造というのはそういうものです。

実際に土曜日、青木さんの「ピノ、食べよ」というセリフに対して、「めしあがれ!」と新井が言ったら、青木さんからツッコまれました。

「いやいや、みんなで食べるんだから!」

そうです。新井にまんまと食いしん坊で嫌な奴に仕立て上げられてしまうと悟ったわけです。

何気ない日常の、何気ないセリフに、ドラマのヒントは詰まっています。私たちの周りに散らばっているドラマのかけらを拾っておいて「ミソ帳」につけておくと、いつか使えるかもしれませんよ。

「ミソ帳」の宣伝も欠かさない、シナリオ・センターの新井でした。「ミソ帳」もう100冊近く売れました!

 

シナリオ・センターでは、日本中の想像力と創造力を豊かにしていく「一億人のシナリオ。」プロジェクトを様々な機関で実施しています。どんなことができるの?という方、お気軽にお問合せください。詳しくはこちらから

 

20140606b 

シナリオ・センター代表 小林幸恵 著 BookBeyond http://bit.ly/Ue2KM7
『シナリオ力をつける本』~毎日を楽しくするイメージのチカラ~』

ブックビヨンドより電子書籍として発売。シナリオ・センター代表が、シナリオを書くことで生まれる新しい視点を紹介。「書く」ということがどんな意味を持つのかを考えるきっかけにも!
電子書籍ストア「BookBeyond」Kindleストア、iBooks、楽天Kobo電子書籍ストア他、各店にて2014年6月6日より好評配信中!

過去記事一覧

  • 表参道シナリオ日記
  • シナリオTIPS
  • 開講のお知らせ
  • 日本中にシナリオを!
  • 背のびしてしゃれおつ