シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。今日はなんというお天気だったのでしょう。雨風の激しさ、気温の上昇、冬の嵐とか言っていましたけれど、21世紀の地球は心配です。
来年頑張るぞ!!と思っていらっしゃる方に朗報です。
小説とシナリオの二刀流になれる奥義の本が出ました。
今や、シナリオ・センターの中では、シナリオを書ける方は小説も書けるということは、当たり前の事実になっております。(エッヘン!自慢!)
シナリオが書けるなら、小説も(文章力のない方は別ですけれど)書けます。
ところが、小説を書ける方がシナリオを書けるかというとそうでもないんです。案外難しいんです。
なぜか?簡単に言うとシナリオは省略の技術を駆使して書いています。
シナリオでは「心理描写」も「時間経過」も「目的」も「形容詞」も見せるための技術をつかわないとかけません。小説だったらみんなそのまま書けばOK。
なので、シナリオを書いている方が小説を書く場合は、足し算で書けるのです。楽勝です。あ、ただしエンタテイメント系です。
ですが、小説をシナリオにするには、引き算でなくてはいけません。しかも書けない心理描写や目的をどうすればいいのか、シナリオの見せるための技術が必要となってくるというわけです。
で、本題です。
「小説とシナリオ二刀流 奥義」(言視舎刊)二刀流遣いの柏田道夫がすばらしい本を出しました。
3大特徴は・・・
①シナリオを書く技術を小説に活かす方法を伝授
②シナリオと小説についての添削指導を公開
③創作のプロセスを13のレッスンで完全解説
だそうですが、なんといってもすごいのは、こうするといいよ的なノウハウ集ではなく、すべてがこうできるという技術をしっかり教えてくれていることです。
特に13のレッスンは、読まれたらほとんどの方は「目からうろこ」って言いそうです。(笑)それほど、わかりやすく誰でもが二刀流になることができます。
シナリオ・センターでの講義と同様、具体的でわかりやすく、すぐにできるように書かれていますからね。(宣伝!)
シナリオを書いていて、小説も・・・と思っていらっしゃる方には、あっというまに小説もかけるうってつけの本です。
お正月休みの間に熟読して、来年は小説にもトライしてみてください。