シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。週末は雪の予報も・・・。
土曜日のシナリオワークショップへおいでの方は、気を付けておいでください。
朝が大変な場合は、昼でも夜でも変更可能ですし、お気軽にお問い合わせくださいね。東京の交通網は、ホントに雪に弱いです。
2月のシナリオ8週間講座は、いつもドキドキものなのです。でも、シナリオ・センターの雪かきのうまさは、ご近所ではつと評判。すごいんです。(笑)センター雪かき名人(?)数谷の指導の下、みんな頑張ってくれます。
これって、実は、想像力が人一倍だからのような気がします。
雪の中自転車で出かけてけがをされたなんてニュースを聞くと、お気の毒とは思うのですが、想像力の欠如を感じます。
シナリオ・センター事務局は、アルバイトに至るまで全員シナリオ講座を受けております。
「原作に感動して3年。あらゆる映画会社、テレビ局、製作会社に企画を持ち込んだ。すべてがいじめの映画という理由でその扉を閉ざした」
出身監督の五十嵐匠監督が創られた映画「十字架」の制作秘話です。
どっかで、このフレーズを聴いた・・・と思ったら、「野火」の塚本晋也監督も同じことをおっしゃっていました。
興行成績が上がらないと思えるものは、どうしても拒否される傾向があるようです。いい映画ってなんでしょう。
五十嵐監督の映画「十字架」は、小説家重松清さんの吉川英治賞を受賞された小説が原作です。
14歳の時に、友達が自殺した。自殺した少年に親友と遺書に書かれた少年と自殺された日が誕生日だった少女と自殺した少年の両親の20年にわたる心の軌跡を描いたものです。
「いじめ」で自殺する子供たちは、今も尚、後を絶ちません。
なぜなのだろう。根本から立ち向かう気持ちが大人そのものにないからです。
ですが、相手の気持ちを少しでも想像する力があれば、もう少し変わるのではないかと思うのです。
想像力をすべての人が広げ、大きくしなくてはなりません。
シナリオ・センターで、小学生にシナリオをお教えしているのは、想像力を広げてもらいたいからです。想像力は、相手を想う心ですから。
2月6日、「十字架」は、東京ではスバル座でロードショー公開になります。
公開記念に2月12日金曜日19:00から、シナリオ・センターの「ミソ帳倶楽部~達人の根っこ」に五十嵐匠監督をお招きします。
「地雷を踏んだらサヨウナラ」「長州ファイブ」など国際的に評価の髙い五十嵐監督ですが、この映画を作るためにどのように苦労されたか、その軌跡をお伺いします。
ミソ帳倶楽部担当の新井は、この講演を学校関係者に聴いてもらいたいと、学校へ電話をしまくりました。
意識の髙い学校関係者の方は、お話を聞いて下さったりしているようです。
こんな小さな1歩からでも、誰かが気がついてくれたら、助かる命があるはずだと信じて。