シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。立春に華やかなパーティーに行ってまいりました。「日本映画・テレビプロデューサー協会」のパーティーです。
毎年、新宿の京王プラザホテルで行われます。
前年活躍した新人をプロデューサーの方々が投票してエランドール賞を決め、授賞式が行われます。
初めて知ったのですが、このエランドール賞は1956年に始まったとかで、池内淳子、石原裕次郎、川口浩、草薙幸二郎、白川由美、杉田弘子、高倉健さんら錚々たるスターの方々が受賞されたのだそうです。
それから60年、今年は、柄本佑、有村架純、菅田将暉、土屋太鳳、玉山鉄二、吉田洋さんが受賞。
この賞は、1年を通じて最も活躍した将来有望な新人に送るということで、玉山鉄二さんは、「いつまでを新人というのかと・・・?」吉田洋さんは「この20年の新人賞受賞者の中で最年長」と笑わせる一コマも。
私もいつも思うんですね、案外前から活躍されている方を新人賞というのもどうなのかなあと。
とはいえ、受賞することは、やっぱり嬉しいものですから喜ばれているのは間違いないでけれど・・・。まして、プロデューサーの方々に選ばれるというのが役者冥利に尽きることですからね。
この時にご一緒に、やはり活躍されたプロデューサーの方々も表彰されます。
映画プロデューサー賞に「ビルギャル」の那須田淳さん、映画プロデューサー奨励賞に「百円の恋」」の佐藤現さん、テレビプロデューサー賞に「マッサン」の櫻井賢さん、テレビプロデューサー奨励賞に「釣りバカ日誌~新入社員浜崎伝助~」の浅野太さんと齋藤寛之さんが受賞されました。
でも、マスコミはここのところはあまり報道しないんです。
ちょっと前までは、エランドール賞の後に表彰をしたら、プロデューサーの方の表彰の前に、さーっとマスコミの方々は潮が引くように帰られちゃうんですよ。テレビカメラまで、同業だというに。(笑)
ま、裏方というものはこういう扱いなのだなあと毎年思います。
シナリオライターなどは、ヘタするとHPやチラシに名前も載っていないときがありますからね。
裏方がいいものを作るから、表が光るのですから、スポットライトを当ててくれとはいいませんが、ちゃんとした評価はいただきたいものです。
「百円の恋」の佐藤プロデューサーが、「シナリオを読んですごいと思った。これからもオリジナルを作りたい」とおっしゃった言葉がとても嬉しかったです。
来月、日本脚本家連盟が創立50周年を迎え、記念パーティーを開催されます。
ご招待いただいたので喜んではせ参じますが、これを機会にどんどんシナリオの大切さを世の中に伝えていただけたら嬉しいなあと思います。