シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。まあ、今日のポカポカ陽気はなんでしょう。4月の陽気なのだそうで、コート姿が重く見えるから不思議です。
今日は、ライターズバンクの担当が大塚から竹村に代わるので、日ごろお世話になっている某局へご挨拶にいってまいりました。
ライターズバンクのコンペで受かった方々のその後の状況や問題点、昨今のドラマの情勢や脚本家とプロデューサーのかかわりなどなどを色々とお話ししてきました。ドラマの視聴率も、昔と違い録画が増えてきてしまっているので、昔の視聴率からいうと5%くらい下がっています。
一昔前は20%前後で合格点といわれていたものが、いまや2ケタとれば御の字、15%以上で高視聴率といわれるのだそうです。
そこで録画の視聴率も出そうという方向性になっているそうで、どんな数字が出てくるのか楽しみですね。
そうなると、ドラマの見せ方も変わらなくてはいけなくなるのかも。
とはいえ、どんな視聴率の出し方だろうと、まずは魅力あるシナリオを創ることからですよね。
話しは変わりますが、プロデューサーのお話をお聴きすればするほど、脚本家になりたいと思っている人は、「欲望」を持たなければいけないなと思いました。
「欲望」というとなんだかいやらしく感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、ドラマを動かす要素は「欲望」ですよね。それは人間を描くからで、人間を突き動かすものは「欲望」です。
「欲望」を貫徹するために動くからドラマが生まれるのですね。と、しつこい・・・(笑)
要は、脚本家になりたいとどれだけ強く思い、どれだけそこに向って走っているかだと思うのです。
いつも申し上げているように、私は私以外ではなく、宇宙で唯一無二の存在。だから、誰もが誰とも違うものを創れるはず。でも、できていない。
それは流されてしまうから、想いを強く持っていないからではないでしょうか。
プロを目指している方々に、この春もう一度、自分と向かい合っていただくために新井一のプロになるための10則態度編を贈ります。