シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。熊本の大地震大丈夫でしょうか。震度7なんて、想像もつきません。 たくさんの方が倒壊したおうちの下敷きになったりして命を落とされました。まさかのことに、ご家族の方々はさぞかしと思います。
災害はどんな時にどんなふうに起きるのかわかりません。
最近は世界中で頻繁に起こっています。 地球が活動期に入ったという説もあるようです。
人間の力では止めようもない、どうにもならない災害に対して、人間の英知があれば止められるのが戦争なのに、戦争をしたがっている人々の気がしれません。 それよりも自然と真摯に向き合って、人の命を大事にすることを考えるべきだと思うのです。
神様が地球の人々に怒っているとか警告しているのだとおっしゃっている方々がいます。もしかするとそうかもしれないけれど、だとしたら神様には、ピンポイントでお願いしたい。(笑)一生懸命に生きている下々の人に当てないで、国を動かす大本の下々を見捨てることなどへっちゃらな方々へ当てて欲しい。 上が変わらないと、下々がいくら犠牲になっても世の中は変わらないのですから。
熊本の皆さん、頑張ってください。
明日は127期シナリオ作家養成講座開講です。土曜日は、講座もゼミも人気があり、土曜日の教室は満杯状態で、すごく活気があります。
でも、本心を言うと、熊本や東北や福島の原発だとかを考えると、私たちの変わらない日常は、どうなのだろうと考えてしまうことがあります。
東日本大震災が起きたときに、災害地以外のところは活性化して支えなければならないと言われましたし、私もそう思って、頑張って仕事をしてみんなで震災基金をしたりしてきました。
でも、時々思うのです。日常に流されて気持ちが埋没してしまってはいないか。埋没させないためには、どうすればいいのでしょう。
自分の想いを表現をし続けていくことしかないのかもしれません。
シナリオ・センターは、日本中の人にシナリオを書いてもらいたと思っています。
表現方法は色々あります。 でも、特にシナリオを書いてもらいたいのは、シナリオは、あらゆる他人の気持ちを考えて創る表現方法だからです。
登場人物が10人いたら10人のキャラクター、背景事情を考えなければドラマは動きません。物語は、登場人物たちが動かしていくものですから。
背景事情を想像することができることは、他人を想う力がついているということなのです。
新たに入学される皆さんは、シナリオライターだったり、小説家だったりいろいろな夢を持っていらっしゃることと思います。
その夢は、他人を想う力で創り出されていくものだとわかってくださるとうれしいです。