シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。今日は全国的に真夏日だそうで・・・そろそろ夏が見えてきましたね。
日曜日は「笑点」で歌丸師匠ついに引退90分スペシャルを拝見し、その後NHKスペシャルで「人生の終(しまい)い方」でも歌丸師匠が進行役で登場、私的には昨日は歌丸師匠スペシャルでした。(笑)
「笑点」では、TOKIOが「笑点」メンバーの平均年齢を66歳と言っていました。51年目の「笑点」、みんな歳を取りました。当たり前に。
歳をとって死ぬというのは当たり前のことなので、悲しいけれど、私自身は両親を送った時は、「仕方がない」という思いが大きかったです。
「人生の終(しまい)い方」では、水木しげるさんなど色々な方の最後を記録していたのですが、35歳で子供たちへの想いを遺しながら、最後まで戦い、無理を押して家族旅行を敢行し、4日後亡くなったお父さんのすごさに特に感銘を受けました。
何がすごいって、10歳と6歳の子供たちが、お父さんの病気も死もしっかり受け止め、前向きなのです。
それは、日常、子供たちと真摯に向き合ってきたからなのでしょうね。
子供たちも小さいながら、父親の病気と死と向き合って過ごしてきたのでしょう。
自分の病気、死に向き合うだけでも大変なことなのに、若干35歳の男性がこう強く死と向かい合えるのは、幼い子供たちがいたからなのでしょうが、なかなかできることではありません。
人は誰でも死にます。「死」に向って生きている。誰でもが死ぬために生きているわけです。
ということは、生きるということが死ぬということなのだと思うのです。
だから、毎日をどう生きるかが大切なわけで、生きるからには活きなければいけないのだなあと、35歳のお父さんに教えられました。
彼も死に向き合わなければ、そこいらにいるただのお父さんだったのかと思いますが、誰も自分の寿命はわかりません。
癌は寿命が見えやすいので、病気になるなら癌の方がいいと言うお医者さんもいらっしゃいますが、何がいいのかは、人それぞれ、わかりません。
「死」はどこにでもあります。
沖縄で、熊本で・・・死にたくない人たちが亡くなりました。
天災日本では、病気だけでなく、いつ何がどこに起きてもおかしくない状況です。
それなのに、つまらない争いを繰り返している・・・人間は小さすぎますね。
「人生の終い方」では何を伝えたかったのでしょうか。
それこそ、観ている人それぞれの人生、状況によって感じ方、受け止め方は様々でしょう。
私も年齢的にも「終い方」を考えてはいるのですが、実はなにも具体的ではありません。ついつい、まだ大丈夫だと思っている私がいます。
ただ、少なくとも他人のことを想像できる人間でありたいとは、常に思っています。