子どもからお年寄りまで、すべての人にシナリオの力を!
あなたの毎日に役立つシナリオの活用例がここにあります。
5月、6月と住宅メーカー向けの営業シナリオ研修で全国を飛び回っておりましたシナリオ・センターの新井です。6月20.21日に静岡にて東海エリアの研修を実施して、一段落。そんな静岡で、ドラマでよくあるような「あちらのお客様からです」と、一度は誰もが憧れるあのセリフ、私、体験してきました。もちろん、私が言われる側です。
ドラマでよくある「あちらのお客様からです」と言うセリフ、男性が言われる場合、ちょっと渋い感じでバーで飲んでいる時、きれいな女性からアプローチされるという感じでしょうか。
まぁそんなこと、相当男前でなければ起きません。でも、私には起きた!起きんたんです!!
だたドラマと違うのは、酔っぱらった見ず知らずのおじさんからだというだけです…
場所は、清水駅近くのこじんまりとした居酒屋さん。地元の方が集まるような雰囲気のお店です。
研修終わりに、住宅メーカーの研修担当の方と軽い打ち上げをしていました。お客さんは、私たち二人と、向かいのカウンターで飲んでいる地元の方らしい二人のおじさん。
しばらく地のものに舌鼓を打っていると、いい感じに酔っぱらった向かいのおじさんから声をかけられました。
「お兄ちゃんたち、どっからきたの?」
「東京です」
「へぇ~だったら、太刀魚の刺身は食った?」
「いえ、食べてません。おススメですか?」
するとおじさんは、静岡に来て太刀魚の刺身を食わないのはダメだとおっしゃいます。相当おススメのようです。
「そんなに太刀魚おいしいんですか?」
「うまいよ~ほら、食えよ~」
おじさんがそんなに言うものだから、
「御馳走様です~ありがとうございます」
と言ってみました。だってそんなに薦めるんですから。
そしたら、おじさん、
「おごらねぇ~よ!ガハハハハッ」
まぁそりゃそうか…と思いながら、刺身ってそんなに珍しいモノなのか、聞いてみました。そしたら、焼きで食べることはあっても、なかなか刺身で食べることはないそうです。鮮度の問題のようです。
「だから、太刀魚の刺身を食えって!」
再度、おじさんからのお言葉頂戴です。と、そこまで言うならということで…
「御馳走様です~ありがとうございます」
と再度チャレンジ。そしたら、おじさん、
「しかたねぇ~なぁ~大将!こっちに太刀魚の刺身、あげて」
ということで、御馳走に。そして、大将が私たちのテーブルに持ってきたときに出たセリフが、これ。
「あちらのお客様からです」
きっと、大将だってまさか自分がそんなセリフを言うとは思っていなかったと思います。言う大将も、言わせたおじさんも、言われた私たちも、全員ぎこちない感じ。なんだかちょっとこそばゆい5匹のおっさん。
登場人物、全員おじさん。でもね、おじさんとおじさんの間にもドラマは起きるということです。みなさんの身の回りにもたくさんのドラマがあるはずです。まっ、ちょっと無理やり感はありましたが…シナリオ・センターの新井でした。