シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。先週の土曜日から授業は始まりました。活気にあふれたでだしで幸先よし、今週も楽しみです。 今年は、創立47周年にちなんで、シナ(47)リオ年として、シナリオで日本中を沸かせていきたいと思っています。どうぞお力添えください。
今日から、新井は仙台へ某大手メーカーの研修にでかけました。新春早々から研修で1年をバシッと決める、素晴らしい体制作りですね。会社全体がやる気モードにならないと、エンジンは全開しません。トップが発破をかけたくなる気持ちはよくわかります。
ところが、センターは反対で、なかなかお正月気分が抜けきらない社長の私を、もう初日から社員全員バシッと仕事モードで発破をかけまくるんです。おかげで、私もお尻をひっぱたかれて、戦闘モードになってきました。(笑)ありがたいことです。
今年最初は、まず129期シナリオ作家養成講座から。
1月15日日曜日は、129期の説明会を行います。
シナリオ・センターは、「日本中の人にシナリオを書いてもらいたい」と思っています。
今年はとくに、日本だけでなく世界中がひっくり返っています。そんな時こそ一番大切なのは付和雷同しない心。
70数年前、気がついたら日本は戦争の真っただ中にいた・・・また、そんなことにならないためには、自分の想いをしっかりと持ち、考え、自分なりの表現をすることが大事です。
シナリオのすごいところは、間接的に、ですが的確に表現できることです。
大上段に「戦争反対」と唱えるのではなく、大ヒットのアニメ映画「この世界の片隅に」をご覧になった方はおわかりになられるように、戦争中の市井の主婦の生活を淡々と描くことだけで、しんしんとしみじみと戦争はいやだと思わされます。
ドラマには、人の心を動かす表現方法があるからです。
その表現は、誰一人同じにはなりません。人間一人一人が誰もが違うからです。
誰一人同じ人はいない、だからこそ自分の表現が大事であり、だからこそ自分以外の人に通じさせる表現が大事なのですね。
混とんとしている時代に一番大切にしたいのは、人との結びつきです。
シナリオは、アクションとリアクションからできています。
ということは、アクションを起したら、そのリアクション、相手がどうするのかどう言うのかを考えないとドラマになりません。
そう、常に自分だけのことでなく相手を考える、相手を想像しなければできないのがシナリオの特長です。
ドラマづくりだけでなく、日常の人間関係にも活きていくことがおわかりになりますね。だから研修もできるのです。
この春、あなたとシナリオとの出会いがあることを、そしてその一歩が大きな希望になることを願っています。