シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。昨土曜日は、今春初のシナリオ8週間講座の開講。スタッフ全員張り切って開講に臨みました。
シナリオ・センターは、表参道のメイン通りから1本入った住宅街の一角にあるので、普段はわりと静かなのですが、土日になると急に人が溢れます。
センター受講生も土曜日は平日よりたくさんいらっしゃるのですが、道行く人の多さに驚きます。そして、最近は道行く方が、必ず足を止めてくださるのがセンターの掲示です。
出身ライターの放映・上映作品のポスターやコンクール入選者の情報などが、どーんと見栄えよく掲示してあるからです。
テレビ、映画離れしている方に、こんな面白いドラマや映画があるよとどんどんお伝えしていきたいです。
私自身が犬好きということもあり(猫も好きですが)、シナリオ・センターに盲導犬の募金箱を設置して、受講生の皆さんにもご協力を仰いでいます。
過日、盲導犬とご一緒の盲人の方がホームに転落されて亡くなるという悲惨な事故がありましたが、盲人の方にとって盲導犬は本当に大切なものです。
たくさんの方が応援されていらっしゃいますが、ちょっと変わった応援を、TBSの大御所プロデューサー石井ふく子さんが行っていらっしゃいます。
石井ふく子さんは、「渡る世間は鬼ばかり」などTBS人気ドラマをたくさん手掛けられ、テレビ番組最多プロデュース、最高年齢現役プロデューサー、舞台演出最多と3つのギネス記録の認定をもっていらっしゃる大プロデューサーです。3つもギネスですよ、すごい。
御年90歳の石井プロデューサーが、聴覚障害の方と手を携えながら10年も公演を続けている劇団「は~とふる♡はんど」公演「ありがとう、またね」の監修を行いました。
公演「ありがとう、またね・・・」は、主役の花嫁役に盲ろうのユーザーさん、盲導犬とともに出演され、2月25・26日、三越劇場で上演されます。このお話は、挙式直前に結婚したくないと言いだした目の見えない花嫁の心の葛藤を描きながら、盲導犬との出会いを通じて次第に変化していくさまを描いています。
石井さんは、本があってこそ舞台はやれるのですから、脚本は特に重要とおっしゃっています。
役者さんには、「良いことも悪いことも心で考えて相手にいうんです。そのセリフとセリフの間、会話のキャッチボールの間にこそ心の変化がある」と指導されています。
さすが大ベテランのお言葉は深いです。石井さんのお言葉は、脚本を描くときに、心していきたいものです。