シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。昨日の暖かさと打って変って冷たい雨の降る東京です。蓼科の友達からは、春の雪が降っているという知らせ。
4月の平均温度って、11月より低いのだそうです。春と秋では気分が違うからでしょうか、4月の方が圧倒的にポカポカ陽気な気がしていましたが。
心の持ちようでプラスにもマイナスにもなる、温かくも寒くも感じるということでしょうか。
先日、新井一樹が出していただいた「あさイチ」(NHK)をご覧下さって、早速入学してくださった方がいらっしゃいます。
僅かな時間で、つたない説明でしたが、その中からちゃんとシナリオの効用を読み取っていただけて本当に嬉しいです。
「あさイチ」のテーマは、上手な断り方でしたが、シナリオ・センターが受け持ったのは、断った後のモヤモヤを解消する「シナリオ日記」という方法をご紹介させていただきました。
断ってみたものの、その後相手に対する気持ちがなんとなくモヤモヤしてしまうことって、よくありますよね。
今回入学してくださった方は、あさイチをご覧になって「シナリオというものは、感情を書かず出来事だけをスケッチしていく。そこが日記と違うらしい。背景や事情を書いてくことで心の中が整理されていくと言う。私も自分の悩みをシナリオ日記にしてみた。そして、私は無事解決し、表参道シナリオ・センターの大教室に座っている」(抜粋)と身辺雑記に書いて下さり、シナリオ講座を楽しんでくださっています。
ビデオに出てくださったNHKさんが探してこられたモニターの方も、センターで収録後、本当にすっきりされたようで、ルンルンでお帰りになられ、そのお姿を拝見して、私たちまでルンルンなってしまったほどです。
「シナリオ日記」は、シナリオ・センターだからこそ生まれた、シナリオの創作技術から生まれた客観的にみるための日記です。
シナリオは、映像に映るものしか書けませんから、感情が書けません。ここが大事なのです。
普通の日記だったら「大っ嫌い!」とか「信じられない」とか自分の感情が先走ります。
ですが、シナリオ日記は、そこで起こった現象だけを映画のワンシーンを巻き戻すように、ビデオテープを巻き戻すように思いだして、そのまま自分の感情を入れずに、事実だけを客観的にシナリオの形式で書いていくのです。
ふつうの日記では、自分の感情が入り、主観的になりがちですが、シナリオは常に見えているものだけを書くのですから、セリフ、動作をそのまま事実として受け止めます。
冷静に、客観的に見つめ直すことができるのです。
しかもシナリオは一対一だけではなく、まわりの人達も登場します。相手だけでなくまわりの人のことも考えることで、広い視点で、俯瞰的に、ものごとを把握することができるのです。
う~ん、AさんとかIさんとか、とか、とか、とか・・・マスコミをにぎわしている方たちに教えてあげたい。(笑)
※シナリオの書き方は、センター公式HPでもお教えしています。ご利用下さい。