シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表小林です。今週で3月も終わるというのに真冬のような寒い日々が続く東京です。桜の開花も「待った!」がかかり、無理だと言われていた稀勢の里が怪我にめげず優勝、森友騒動はいかに。気候も世の中も波乱万丈です。
この寒い中、子供たちが元気に集まりました。
「シナリオスプリングアドベンチャー2017」。
センターのすぐ近くのアップル表参道とご一緒に、3年生から5年生の子供たちに、想像力・像象力を高めてもらいたいと願って、春休み、夏休みに行っているキッズ向けイベントです。
ランチを挟んで、できあがった4コマ作品を持って、アップル表参道へいき、今度はそれを映像化します。アフレコから編集まで子供たちが、アップルの方々に教わりながら、iMovieで映像にするのです。
こちらでも粘る粘る。ENDマークに凝ったり、音楽に凝ったり、セリフも何度も納得いくまでやり直します。 そして、やっとできあがった映像をみんなでみます。
ちょっと自信無げに自作を語る子供たちも、映写後大きな拍手をもらうと、みんな満足そうに自信溢れたニッコニッコ顔になります。
大人の方々は、そんな子供たちの想像力の素晴らしさにびっくりしながら、嬉しさを隠しきれません。
私たちが、毎回大変だけれど「また、頑張ろう!続けていきたい!」と思えるのは、この子供たちの達成感と自信溢れた顔の変化がみられるから。
そして、付き添いの大人の方々が、子供を、我が子を見直して下さるからです。
大人が子供をつぶすのは、とても簡単です。 ほぼ毎日つぶしているかもしれません。例えば、あなたは「早くしなさい」という言葉を子供に言ったことはありますか?
「早くしなさい」という言葉を吐かない大人を見たことがないくらい、大人は否定的に子供をみてしまいます。
もちろん、それは愛情から出る言葉でしょうが、愛情があろうがなかろうが否定した言葉に想像力は宿りません。 子供の力を伸ばすことは容易ではありません。
せめて、子供の想像性、創造性をつぶさないように、子供たちの力を信じて、常識に捉われない発想や、破天荒な発想を大事にしていきたいです。
否定をしないこと。 自分が子供の頃、大人に言われたりされたりしたことで、イヤだったことはゼッタイにしないようにしようと、大人がちょっと思ったら、ちょっと想像力を働かせてくれたら、子供は、どんなに大きく育つことでしょう。
大人に近づくほど、人は想像性を失くします。想像性を失った大人たちから、新しい創造は生まれてきません。
子供たちから想像の翼をもがないように、大人は心して接していきたいものです。