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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

シーンを描き切れ!

47行の物語~東北地区~決定!

シナリオ・センター代表の小林です。47行の物語~47都道府県シナリオコンクール~の3月分東北が発表されました。
応募総数263編から選ばれたのは、「はれの日の朝」有坂尚子さん(作家集団)、おめでとうございます。
本日、クラスへお伺いして表彰させていただきました。
6月募集は、「中国地方」。今話題の中国ではなく、鳥取・島根・岡山・広島・山口です。(笑) 審査委員長は、「けいおん!」「猫の恩返し」「聲の形」「夜明けを告げるルーのうた」(上映中)等などを執筆されているアニメ界の大御所、広島出身の吉田玲子さんです。
 

サマーセミナーでどう学ぶかと考えていただけるよう、少しずつミッションについて、新井一の言ってきたことをお伝えしていこうと思います。
シナリオはドラマを創るわけですけれども、多くの方が考え違いをしているところがあります。物語づくりとはストーリーを書くことだと思われているのですね。

「ストーリーは筋であり、ドラマを進行していく発展過程の物語なのです。ドラマとは、相克(ストッラグル)という手法を使って、人間描写をすることなのです。人はストーリーに感動するのではなく、人物に感動するのです。この点をはっきり覚えておいてください」
と、まず、新井は申しています。

「ストーリーは書く」のですが、私たちは「ドラマを描く」「シナリオを描く」のです。「描く」なのです。
「描く」というのは描写する、シーンを見せるということです。筋を追うのではないのですね。そのために必要なのが「葛藤」です。

新井は申します「ストラッグルとは、人物あるいは自然などの葛藤(対立・相克)によってあらわすぶつかり合いの中に、作者の訴えたいもの(抽象)を、感情や理性、または事件によって表す(具象化)こと」

セカンドミッション

昨日、お話したファーストミッションは、「リトマス法」を使うことでした。
セカンドミッションは、「観客に感情移入させる。葛藤を使いこなせ!」です。
ラブストーリーを描くとき、義男と昌子が恋愛をして幸せな結婚をしましたチャンチャンでは面白くもみたくもありません。
義男と昌子が恋愛をしている中で、ライバルが出てきたり、浮気したり、親に反対されたり、会社が倒産したり紆余曲折があって、やっと結ばれることでドラマは盛り上がります。
ライバルが出てきたときに、倒産したときに、義男と昌子がどんなふうに悩み迷い、動くのかがドラマです。
この「葛藤」をどう突っ込むか、背景・事情・事件を使って書いてみてください。

「安易に書き流さないこと」「シーンを描き切る」ことが大事だと新井は申しています。

過去記事一覧

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