最優秀作は横内治さんの『ふくの料理』
6月中国地方「47行の物語~47都道府県シナリオコンクール~」の最優秀作は横内治さんの『ふくの料理』。
横内さんの所属クラスは作家集団Q。
授業の終わりに教室で表彰式を実施。ゼミ仲間の皆さんが温かく拍手してくれて、とってもいい雰囲気。
しかも、これまで、このコンクールで最優秀作を受賞したのが全て女性だったので、初の男性受賞者となります。
このことを伝えると、横内さんは「うっそ!」とびっくり。
教室内も「おめでとう!」とさらに祝福ムードに。
説明セリフにならないように
受賞作『ふくの料理』は、中国地方の最終審査を担当して頂いた出身ライター・吉田玲子さんから、
「女店主がふぐの食べ方で相手を読み解く…という会話の運びも巧い。説明セリフになり過ぎず、これだけの情報が提示できるのは、すばらしいです」
――とお褒めの言葉を頂いております。
説明セリフ。
先日実施した「The ミソ帳倶楽部 達人の根っこ~林海象映画大学~」で、シナリオ・センター出身の林海象監督にお話し頂いた際も、説明セリフについてのお話が出ました。
日常会話は論理的じゃないし滅茶苦茶。だからドラマでは整合した会話が必要になるけど、説明しすぎると違和感が出てしまう。ココが難しいところなんだと。
だからこそ、プロの脚本家である吉田さんからこういった評価をしていただけるのは凄いことですよね。
皆さんも、「説明セリフになっていないか」をさらに意識して頂きまして、ぜひ今月9月「ごはん×四国地区」にご応募ください。
今月は、いつも締切日である第4土曜日が祝日のため、シナリオ・センターはお休み。
そのため、少し締切が延びて、「9月25日(月)」となります!
詳細はコチラをご覧ください。
※先日、吉田玲子さんにご来社頂いた際にコメントを頂きました!ブログ「脚本を書くとき必要なのは愛情と情熱」も是非こちらからご覧ください。
最優秀作以外の、最終審査候補作品はこちら【50音順】
なお、☆印の作品は、最優秀作品以外に吉田さんが選んだ“上位作品”です。
☆『山賊への慕情』(大杉誠志郎さん)
・『たいがたいおなごら』(落合香緒里さん)
☆『知恵寿司』(木村圭吾さん)
・『でれぇ美味い、伝えたい味、デミカツ丼』(児島正樹さん)
・『とめどなく』(汐田操さん)
☆『好きも嫌いも』(杉田鮎美さん)
・『すっぱい恋の物語』(蒼汰れいじさん)
・『もっかい会いたいなぁ』(髙橋呂美さん)
・『卵ごはんにくれたもの』(水野祐美子さん)
・『母と見習い母』(山崎幸子さん)
☆『ばいばいバラパン』(若山翠水さん)
今回の最優秀作と最終審査評の詳細が、月刊シナリオ教室9月号(P50)に掲載されています。
講座などで浅田直亮講師がいつも皆さんに呼びかけているように、「なぜこの作品が最優秀作なのか」を意識しながら、ぜひ読んでください。そして次の最優秀作、狙ってください!