石原さん、潮さんおめでとうございます。
シナリオ・センター代表の小林です。昔は、10月10日は体育の日。東京オリンピック記念にできた祭日です。
今は暦の都合で日にちが変わるので、一体のなんのための祭日かよくわからなくなるのですが、それは私だけでしょうか。
おめでたい日です。「創作テレビドラマ大賞」発表で~す。
おめでとうございます!!!
大賞「週休4日でお願します」研修科の石原理恵子さん。
佳作「やらずの雨があがるとき」作家集団の潮喜久知さん。
やりましたね。お二人の受賞です。
おふたりとも大変実力のある方なので、きっとこれからも良いドラマを作り続けてくださることでしょう。ご活躍が楽しみです。
昨日まで大阪校へ行っておりました。
大阪は今期からリニューアルしたので、私の持ち時間が増え、3時間バッチリお話をさせていただき、しっかりと頑張ってきました。
昨今はどこへ行っても、自分で考え、想い、伝える力をつけてほしいと強調してお話をしてしまいます。
大勢に流されない、自分の頭で考え、想うこと。
それこそが創作者だけでなく、人として必要なことだと思うからです。
折しも選挙。これこそ有権者ではなく主権者として自分の考え想いをきちんと伝えないといけませんね。
何かが生まれる場所
ちょうど連休でしたので、大阪の帰りに、奈良の桜井に寄りました。
友人が明治時代の古民家を車椅子対応もできるほどのリノベーションをして、ギャラリーを開いたので、陣中見舞いです。
というか、10年以上も東京でギャラリーをやってきた彼女が、まったく伝手も面識もない奈良に拠点を移すその勇気というかアホさ加減を見に行きました。(笑)
辞典などの編集者だった彼女と知り合ったのは、30年ほど前「月刊シナリオ教室」の編集スタッフとして手伝ってくれたことからです。
なぜかある日陶芸家になり、今は土鍋作家でもあり、かつ日本はもとよりヨーロッパ、アジアにも取引作家を持つモダンからコンテンポラリーの立体造形作品など様々なジャンルの作品を扱うギャラリーのオーナーになりました。
奈良で、300坪の敷地に「らぽると」というギャラリーと窯を持ち、展示を中心にイベントを行い、15人くらい泊まっていただける場所を作りました。
古民家というのは不思議なものですね。
私は東京生まれの東京育ちで、土間のあるような古民家に住んだこともないのですが、なぜか懐かしい、なぜか温かい、なぜか故郷というか、母体に帰ったような落ち着きを感じるのです。日本人のDNA?
広い書院造の居間で、暗闇の中でひとり寝ていると、古の人々の声が聞こえてくるようでした。
奈良が大好きなので拠点ができたことが嬉しく、これからここをどうやって展開していくかを二人であれこれ考えていたのですが、日本のちょっと前の人々の暮らしを感じてもらいながら、子どもたちにシナリオを教えられたらいいなあと思ったりもしました。
過去を知ることは、未来をみつめることでもあるのですから。
古の都で、普通に暮らした人々の心を肌で感じながら、今はもう失くしてしまった人と人とのふれあいを大切にできる場所にしたいなあと。(自分の家でもないのにね、(笑))
でも、いつもと違った場所にいると、想像力は否が応でも増すような気がします。