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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

挑み続ける

常に挑戦者の土橋章宏さん

続けるということ

シナリオ・センター代表の小林です。全国的に12月下旬の寒さだそうですが、お風邪に気をつけてください。
風邪が流行っているようで、マスク姿の方を多く見かけます。病院も満員御礼で、薬をもらうだけで2時間待たされました。待っている間に風邪をうつされてしまいそうな。病院へ行くのも命がけです。(笑)

ここのところ、表参道に新しいお店が次々とOPENしています。
素敵なことではあるのですが、実はお店の移ろいが激しいということで、前のお店は何だったのか、ほとんど思い出しません。
せっかくOPENしても、1、2年足らずで撤退する店も多く、そう考えると、細々とながらも、シナリオ・センターは頑張っているじゃないと、自分で自分を褒めてあげたい。(笑)
もう今年も残り少なく、シナリオの年としていろいろやってきたわりに、盛り上がりが少なかったかと反省しています。
描き続けることがプロへの道です。本当にやり続けるって難しいことですが、その難しいことに挑戦し続けてもらうために、シナリオ・センターは何ができるのか、なにをすべきなのか、モチベーション維持の方策を今日も考えています。

挑むということ

出身ライター土橋章宏さんは、ひたすら挑戦し続けています。
先日、小説が出版されたばかりですが、なんと監督業への挑戦もされていらっしゃったのです。
監督をするために、「TUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2017」に応募され、惜しくもグランプリは逃されたのですが、268企画の中から「水上のフライト」が「審査員特別賞」を受賞され、製作費5000万円をGETされたそうです。
すごい!本当におめでとうございます。
お忙しい中で、ご自分のやりたいことに向って走るということは、なかなかできることではないですが、創作者の鑑ですね、土橋さんは。
土橋さんの心意気、受け継いでいきたいものです。

お話は、パラリンピックの魅力を背景に、一人の少女が障害を負ってからパラリンピックで勝利するまでのスーパーヒロインストーリーだそうです。
めざすところも、単に日本だけでなく、自動翻訳技術が発達していることを見込んで、世界でみられるような普遍的なお話にされるそうです。
土橋さんは、『パラリンピックが盛り上がることで、バリアフリーが整備され、ひいては高齢者やベビーカーが通りやすくなり、人々が住みやすい町になります。(略)
パラリンピックを見ることにより、「人はそれぞれ違う」「見た目が違っても普通に人格がある」ということを知り、慣れることにより、車椅子にもベビーカーにも赤ちゃんの泣き声に腹を立てず、むしろ助けたりできるような成熟した社会になればいいと思います。
この映画をきっかけに東京や日本、やがて世界が住みやすい楽しい町になればいいなぁと。 でも、やることは地道なことの積み重ねなので、一歩一歩、しかし楽しくとっていきたいと思っています』とおっしゃっていらっしゃいます。

映画やドラマは、声高に社会変革を叫ぶのではなく、さりげなく観客の気持ちをゆすぶっていけます。
「人はみんな違う」ことを、世界中の人にわかってもらえたら、こんなに嬉しいことはありません。
土橋さんの映画「水上のフライト」応援していきたいと思います。

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