文章を書く仕事をしているかたの1日
文章を書く仕事をしている人は、具体的にどんな仕事を、どんな風に取り組んでいるのか。イメージがちょっとしにくいですよね。
そこで、展示会や講演会の企画や構成台本、ドキュメンタリーDVDのシナリオ、コラムなどなど、幅広いジャンルで文章を書く仕事をされている出身ライターの白石茂樹さんにお聞きしました。
白石さんは、(株)ザイヤさんとのお仕事の関係で、展示会や講演会の企画・構成も携わっています。
今年2017年の夏に実施した企画展『南極・北極展 真夏の二子玉川に氷と雪の世界がやってきた!』(玉川髙島屋S・C)では、企画と構成を担当されました。
今回は、この企画展の打合せをされていたときの1日のタイムスケジュールをご紹介します。
白石茂樹さん 1日のタイムスケジュール
嘱託の仕事というのは、Webサイト『JCCテレビすべて』に関する作業です。
このサイトを運営しているJCC(株)さんは、ニュース番組の内容を全て記事データにしてアーカイブしています。JCCの社長さんはライターを応援してくださるかたで、縁があってお仕事をさせていただいています。
朝は、ニュースをチェックしながら、記事データの校正をしています。
夜は、このサイト内にあるスポーツコラムを書いています。心掛けているのは速報性を高めること。
例えば、試合を海外で行っている場合は結果が分かるのが日本時間の未明になることもあるので、コラムは深夜に書いています。翌日になったら“鮮度”が落ちちゃいますからね。ほぼ毎日作成。もう日課です。
私はもともとスポーツが大好きで、趣味はスポーツ観戦。Webサイト『JCCテレビすべて』にスポーツ関係のコンテンツがなかったので「書かせてください!」とご提案してみたら、ありがたいことにコラムを担当させていただけることになったんです。
実際に、相撲・サッカー・バレー・野球など、いろいろ観に行きますね。ナマで見ると、会場で肌で感じたこともコラムに書けますしね。
この仕事が朝にあるので、(株)ザイヤさんのお仕事はいつも午後からやらさせていただいています。
『南極・北極展 真夏の二子玉川に氷と雪の世界がやってきた!』では、展示パネルの制作や運営スタッフとして関わりました。
子どもは動かないものにはあまり興味を示さないので、パネルの前を走って行ってしまう。だから、写真を入れたり、分かりやすい文章になるように、と試行錯誤しながらパネルを作っていきました。
私は“夜型”なので、仕事は夜、リラックスタイムはとれたら昼、という感じですね。録画した番組を見たり、余裕があれば図書館に行って調べ物をしたり、本を読んだりして過ごしています。
※Webサイト「JCCテレビすべて」はこちらからご覧ください。
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この夏は東京の“南極・北極”でヒンヤリ体験!? 「南極・北極展」より
100期、タイミングがいい!
文章を書く仕事がしたくて、会社を辞めて、39歳の時にシナリオ・センターの100期作家養成講座に入ったんです。100期っていうのも魅力的だった。「なんだこのタイミングの良さは!」と思って (笑)。
クラス委員も立候補したし、飲み会があれば幹事もやりましたし、とにかくいろんなことをやろうと思って。
研修科ゼミでは本当に優秀なかたが沢山いらして、舞台の台本を書いているかたもいれば、日大芸術学部で映画をつくっていた人もいましたね。ゼミ仲間からシナリオを書く面白い仕事を紹介してもらったこともあったなぁ。
授業終わりには毎週、親しいゼミ仲間7・8人と「Shakey’s Pizza」に行って、夜までシナリオの話をしたり、好きな映画やアニメの話をしたりして、凄く盛り上がった。今でもゼミ仲間とはお付合いがあるんですよ。
そんな楽しい思い出だけじゃなく、ゼミで課題を発表して手厳しい感想をもらうこともしばしば…。
良かれと思って言っていただいているのはありがたいのですが、ちょっと落ち込みましたね。
でも、そうやって人の意見に耳を傾けることをずっとしていたので、いま、会心の出来と思って提出した企画書に「ちょっとパンチ力ないね」と言われても、きちんと要望に応えられるよう心掛けています。
相手からの指摘を受け止めるチカラ、期日までにきちんと書き上げるチカラをつけてくれたのが、シナリオ・センターだったんじゃないかなって思います!
- 『月刊シナリオ教室』(1月号:12/22発行)で白石茂樹さんのオシゴトをご紹介
『月刊シナリオ教室』では、こちらのブログと連動した隔月連載企画「先輩のオ・シ・ゴ・ト」を掲載。
シナリオの技術を活かして、先輩方がどんなオシゴトをしているかをお伝えします。
今回は出身ライターの白石茂樹さん。『月刊シナリオ教室』(1月号:12/22発行)では、白石さんが2017年夏に企画・構成を担当した企画展『南極・北極展 真夏の二子玉川に氷と雪の世界がやってきた!』(玉川髙島屋S・C)でのオシゴトを中心に、シナリオ・センターで学んだ映像的な考え方がどのように活かされているかをご紹介します。『月刊シナリオ教室』とブログ、あわせてご覧ください。