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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

我が道はひとつじゃない。色々なことをやると大筋が見えてくる

猫でござる(二)(双葉文庫刊行)

いくばくかの違いこそ

シナリオ・センター代表の小林です。私だけでしょうか、1月ってやたら慌ただしくバタバタしているのに、気持ちだけはひたすら前向きで、新しいことをどんどん企てたいなど考えちゃったりしているのですけど。
わちゃわちゃ色々なことを頭の中で企てている瞬間がとても好きです。ちょっと頭がよくなった気がしたりして・・・。(笑)

今年一番やりたいことは、一つのことにこだわらず、自分の枠にとらわれず、あれやこれやわちゃわちゃとなんでもやってみること。
「2兎追うものは1兎も得ず」という先人の教えとかありますし、ひとつのことを極めていく姿こそが本物かもしれません。確かに大事なことだと思うのです。
ですが、生き方は一通りではありません。やれることもたくさんあります。誰もが唯一無二の存在で、誰もが他人と違います。
創作だって、シナリオだけではありません。表現方法は山ほどあります。
「これだけ」と考えてしまうと、そこだけにしか目がいかなくなるような気がします。
先達は、教養(教育ではありません)の基本があって、その上で物事を極めていらしたように思います。
ですが今は、あまりにも便利になってしまったせいでしょうか、じっくりと対峙すべき教養の部分を育てにくくなっているような気がします。
○×式の答えの出し方からは、正解はひとつしか生まれません。正解は決してひとつではないのに。
残念ながら、先達のように教養に溢れていない現代人の私たちは、自分の考えを伝える術をしっかりと持たないと誰かの言いなりになり、嘘を見破ることもできなくなります。
今年のシナリオ・センターのテーマは視野を広げる。
シナリオの基本の上で、色々なことに目を向けていただけるように考えています。
極めるためには、色々なことを知ることこそが、その道を太く盤石なものにしていけると思うからです。
例えば、シナリオを極めたい方が戯曲を学んだり、小説を書いてみる、それぞれの方法論はいくばくか違うのですが、そのいくばくか違うことの重なりこそが、太く盤石な自分を創っていくと思うのです。

猫でござる(二)

小説もシナリオも描きます。柏田道夫の小説「猫でござる(二)」(双葉文庫刊)がでました。
柏田は、映画もテレビドラマも小説も芝居も描きます。
時代考証にも強いですし、映画やドラマの分析もしています。なんでもみてやろうやってやろうの人です。

この「猫でござる」は二人の忍者とそれに関わる猫のお話です。
ちなみに柏田は無類の猫好きです。
「猫でござる(二)」は忍者二人が主役なのか猫が主役なのかなのですが(笑)、大トリは西郷どん。
今年のNHK大河ドラマは、中園ミホさんの「西郷どん(せごどん)」(原作は林真理子さん)ですね。
波乱万丈の生涯を送った薩摩の男を女性目線で描かれています。
柏田の西郷どんは、上野の御山に一緒いる薩摩犬ツンではなくて、猫のまろをひそやかにこよなく愛しています。 まろからみた西郷どんは、大河ドラマの西郷どんとちょっと違った魅力をもっています。
是非お読みください。
見方を変えるとこんなお話しが生まれます。

1月14・21・28日の毎週日曜日13:00から、歌手の川中美幸さんのお店「Barまいどおおおきに」で柏田道夫の小説「武士の料理帖」の朗読会が行われます。美味しい豚玉&ドリンクつきです。
1月20日土曜日は、14:00から浅草のアミューズ・ミュージアムで、これまた「武士の料理帖」のてんぷらのお話しが朗読されます。
こちらは「初春の浅草!朗読と津軽三味線で奏でる江戸人情」と題して、津軽三味線とコラボです。
はからずも、1月は「武士の料理帖」フェアになりました。 シナリオも小説も、様々な形になり、大きく幅を広げていきます。

48年目を迎えるシナリオ・センター。
「視野(48)を広げる」をテーマに、あちらこちらにぶっ飛びます。ご一緒に!!

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