「TBS連ドラシナリオ大賞」いただきました!!
シナリオ・センター代表の小林です。東京は53年ぶりの2日間連続-3度越えなのだそうで、年金は2年ぶりに据え置きだそうで、「~ぶり」というのがやけに多い昨今ですが、こちらは、今年もやってくれました。
「TBS連ドラシナリオ大賞」大賞に作家集団の小田康平さんが受賞されました。おめでとうございます!! そして、入選に通信作家集団の石川浩子さん、元研修科の大坪哲郎さん、大阪校の緒方苑さん、川島祐介さん。
11名の入選者のうち、5名の方がシナリオ・センターです。
2018年、嬉しいニュースから開幕となりました。本当におめでとうございます。
審査員代表の十二竜也プロデューサーから、「今回の受賞作はいずれも独創的なテーマ選びや印象的なセリフが傑出しており、脚本家のとしてのポテンシャル、将来性を大いに感じさせていただける作品でした。今後現役プロデューサーとの勉強会に参加していただく予定ですが、そこでさらに実力を伸ばしていただいて、新たなドラマをぜひ一緒に作っていけたらと思っています」とのお言葉をいただきました。
「TBS連ドラシナリオ大賞」は、応募作品を放映はしませんが、入選された方々は、勉強会を通してプロとしての足掛かりをいただけます。
今年で6回目。過去5回までに、シナリオ・センターだけでも、たくさんデビューさせていただき、現在バリバリ活躍されています。
真野勝成さん、中山智博さん、天海佐和子さん、大林利江子さん、宮田幸恵さん、池田奈津子さん、船橋勧さん、土橋章宏さん、三好昭央さん、大北はるかさん、賀藤晶さん、渡邊真子さん、李正美さん、目黒啓太さん、木村涼子さんと、変わり種では大賞受賞作で小説家デビューの椎名雅史さん等など枚挙に暇ないほどです。
勝負は発想の切り口
大賞の小田康平さんの作品「空の青より、もっと青く」は、怪我を負った天才高校生ランナー颯が、リハビリを通して得た友情と生き方を爽やかに描いています。
怪我をした天才ランナー颯は、駅伝強豪大学の監督をしている父親に推薦を取り消された。
そのため、颯の怪我は完治しないと判断されすべての名乗りを上げた強豪校にも手を引かれてしまう。
失意の中リハビリ続ける颯。完璧主義の颯は、自らを追い込むメニューで1年間のブランクを埋めようと必死にもがくが自分の左足が以前のように動かなくなっていることは誰よりもわかっていた。
リハビリで出会った千彩音は、患者とは思えないほど元気で口が達者で、孤独なリハビリの世界にずかずか入り込んでくるが、患者として共感することも多く、本音を話し合える関係になるのに時間はかからなかった。
「ランナーは前だけ向いて走る」という颯の前向きな言葉に背中を押された千彩音は、陸上の夢を捨てて大学進学という後ろ向かいな決断をした颯に「ふざけんな!人の背中を押しておいて」と怒りをぶつける。颯は、考え直し大会の出場を決断、自分のための引退レースであった。大きく後れをとってゴールした颯に、スカート姿の千彩音がやってくる。
「走ってみたい。あんた見て、走ってみたいと思った」
スカートをたくし上げた千彩音の右足は義足であった。
なるほどです!!大賞をとられるだけあって、単なるスポ根でも友情物語でも、青春ものでも障害者ものでもお涙ちょうだいものでもない斬新で魅力的な切り口で作られていました。 ラストの千彩音の義足の出し方、うまい!
小田さんは、見よう見真似で前回の「連ドラ大賞」に応募され、あっけなく一次で落選。
悔しさがこみ上げてきた小田さんは一から勉強しようとシナリオ・センターに入られました。
そして、2年。登場人物の名前も題材も第5回とほぼ同じ。でも、驚くほど内容は違うと言います。
2年の成長を試す、待ちに待った「連ドラ大賞」で見事栄冠をとられました。
本当におめでとうございます。
きっと小田さんは、斬新な感性としっかりした見せる技術を力に、前述の先輩たちのように、プロのシナリオライターとして活躍されていくことでしょう。
今後の小田さんのご活躍を期待しています。
次回の「TBS連ドラシナリオ大賞」へ、皆さんもチャレンジを!!