小説家になりたい!
と、一念発起をしたら、どうしますか?
・とりあえず、原稿用紙(パソコン)に書いていく
・関連の書籍を買って、いろはを学ぶ
・初心者から通えそうな講座を探す
こんなところではないでしょうか。
で、いざ書こうとしてみると、大概の場合が原稿用紙に向かったまま固まるか、構想を練っているという態で、うんうんうなっているか…
確かに小説には、知っておいた方がいい書き方の基本や知識、手法などがあります。が、本来、小説ほど自由な表現方法はありません。
では、なぜ書けそうで書けないのか…それは、“自由”だからこそにあります。「なんでも好きに書きなさい」と言われてもなかなか初心者には難しいものです。あまりお腹が空いていない時に「何食べたい?好きなもの選んでよ」と言われているようなものです。
小説の目的は、おもしろい物語をつくること
小説が書けるようになる、そのためには、原稿用紙(パソコン)に向かって、実際に物語を作って書くことが不可欠な方法です。しかも、最短最良です。
この方法は、小説に限った話ではありません。映画やテレビドラマのシナリオ(脚本)を書く上でもそうです。戯曲やラジオドラマ、アニメ、漫画原作、ゲームシナリオなどなど、小説と異なるジャンルでも、方法論は変わりません。なぜなら、方法論はことなっても、おもしろい物語をつくるということは共通しているからです。
シナリオの基礎技術は万能
原稿用紙(パソコン)の前で、フリーズせずに、おもしろい小説が書けるようになるために、どうすればいいのか。おすすめなのが、シナリオの技術を小説に活かすことです。
シナリオ・センター講師柏田道夫の「[超短編シナリオ]を書いて小説とシナリオをものにする本 (「シナリオ教室」シリーズ) 」から、ちょっと長いですが、引用してみます。
『シナリオと小説は方法論が違います。けれども、「おもしろい物語をつくる」という目的は共通しています。
シナリオは映像表現であり、小説は文章表現です。が、シナリオも文章で書かれますし、いい小説は読者に文章を読ませることで、「映像イメージ」を想起させます。
さらにシナリオは、時間芸術であるがゆえに、「構成」という作業が重要になります。(中略)多くのエンタテイメント小説に欠かせない要素こそ、読者を物語に引き込んで、最後まで読ませる作りで、そのためには「構成」が欠かせません。
また、物語は魅力的な主人公と、関わる各人物たちの造形が決定的な要因となります。これはシナリオや小説に限らず、芝居やマンガなどなど、あらゆる物語に共通します。
こうした物語作りに欠かせない要素、テクニックをシナリオ作法から考え、身につけることで、小説創作にも応用できるわけです。これから小説を書こうと思っている人、小説を書いているが壁にぶち当たっている人も、シナリオを描くことから突破口になるはず』
小説の書き方をとにかく知りたいという方は、>>ブログ『小説家・脚本家 柏田道夫「シナリオ技法で小説を書こう」』をご覧ください。
シナリオを学んで小説家になった作家
シナリオ・センター出身の小説家の方、実は結構多いのです。
直木賞作家の乃南アサさんをはじめ、赤川次郎さん、『リング』『らせん』シリーズの鈴木光司さんなど大ベテランの小説家の方々。
『BUTTER』で直木賞候補にもなっている柚木麻子さん、すばる新人文学賞を受賞し、純文学での活躍する『東京ロンダリング』や『ランチ酒』の原田ひ香さん、『猫弁』シリーズの大山淳子さんなど、乗りにのっている小説家の方々。
さらに、映画の脚本コンクール城戸賞で『超高速!参勤交代』を受賞後、本作を小説化し、そこから映画化。日本アカデミー最優秀脚本賞に輝いた土橋章宏さん、映画『今夜、ロマンス劇場で』の脚本も執筆し、小説家としても活躍している宇山佳佑さんなどなど、小説だけではなく、脚本家としても活躍している方もいます。柏田さんもその一人です。
みなさん、シナリオの技術を活かしているので、そのシーンが目に浮かぶように描かれています。シナリオを学んでいるからこその「描写力」と言えるのではないかと思います。
もっと詳しく「描写力」について知りたいという方は、こちら>>脚本家 も小説家 も求められるのは映像性をご覧ください。
シナリオを学んで小説家デビュー
シナリオの学びは、実際に多くの小説家を生み出しています。なぜなら、シナリオ・センターの全ての講座では、「原稿用紙(パソコン)に向かって、実際に物語を書く」という、小説家になるための必須条件を繰り返しやっていくからです。講座の中では、シナリオの形式で書きますが、物語をつくる筋力はビシビシ鍛えられます。
「シナリオの講座でねぇ…」と思う方は、講座の詳細をこちらからご覧ください。通学でも、通信でも学び始めることができます。案内請求もお気軽にどうぞ。
>>シナリオコースについて