お伊勢参り
シナリオ・センター代表の小林です。お伊勢参りに行ってまいりました。
お伊勢参りには、何度か詣でているのですが、久々に出かけたら、びっくりしたことにペット預り所ができていたりして、今の世の中を反映しているなあと思いました。
さすが神様の先読みはなかなかです。(笑)
出身ライターの土橋章宏さんの小説「駄犬道中おかげ参り」を思い出してしまいました。
土橋さんの「駄犬道中おかげ参り」では、犬が代参するのですから、江戸時代は、当然正宮までいけたのでしょう。
犬がどんなふうに道中をして、代参というからにはお参りをしたのか、みてみたかったです。
伊勢神宮の参道にはいると、外国の方から日本人まで参拝者でごった返していて、ワサワサしているにもかかわらず、空気感の透明なこと、爽やかなこと、まるで外とは違います。
心も体もすーっとして、深く深く深呼吸、生きていることを感じさせてくれます。なぜか、花粉症の友人も、気持がよいと杉の大木もあるのにねと・・・。
やっぱり八百万の神様のお力でしょうか。
おかげ横丁では、赤福が大盛況で人が溢れていました。
赤福は消費期限の改ざんで一度営業停止になるという時期もありましたが、それからしっかりと消費期限を守り、今ではやり過ぎと思えるほど消費期限が短い。ちゃんとやればまた信用は戻ってくるのだという見本のようです。
財務省もお上に忖度せずしっかりと本当の話をして、国民の信頼を取り戻した方がいいと思いますよ。まだ確定申告していない私ですが。(笑)
江戸時代
金曜日に法政大学のホールで「脚本から【時代】を読み解くたのしみ」という脚本アーカイブズ・シンポジウムに行って参りました。
シナリオ・センターの方々もたくさん出席されており、会場は超満員。遅れて行った私は補助席で聴講しました。
法政大総長の田中優子さん、時代考証学会会長で大河などの時代考証をされている大石学さん、そして我らが出身ライター山本むつみさん。
山本さん脚本の「慶次郎縁側日記3」第三話「三姉妹」を部分的に見せながら、時代考証の必要性から変化などをお三方がお話ししてくださいました。
わかりやすく、ドラマ作りにも言及した楽しく為になるお話で、勉強になるひとときを過ごさせていただきました。
江戸時代は、なんでも自分のものにしてしまう多様展開する時代で、新しいビジュアル商品もたくさん作られてきたとか。しかも大事なことは、250年以上内外と戦争していない時代で、いかに厳しく人を殺すことを律したかということがわかります。
江戸城の天守閣が壊れても作り直さなかったのは戦がないからできたことで、江戸時代のお城は行政府であり、戦をしたことがなかったというお話にも、なるほど!。
柏田道夫脚本の「武士の家計簿」「武士の献立」を思い出しました。
江戸時代のことをちょっと知ったせいか、昨日観劇した三谷幸喜さんの「江戸は燃えているか」もまた違った見方ができた気がしました。お笑いばかりだったので、そこまで深くはなかったけれど・・・き・も・ちは。(笑)
何かを知るということは、新しい視点を得ることだとちょっと思った1日でした。