卒業写真
シナリオ・センター代表の小林です。今日は、雙葉女子学園の卒業式だったらしく、四谷の土手の5分咲きの桜を背景にお母さんたちが嬉しそうに写真を撮っていました。
見事な桜並木の下で、いつまでも今日のように輝いていてほしい、彼女たちが輝ける社会でありたいと心から願います。
頭の中で「卒業写真」の曲がめぐっていました。どうも朝からユーミンをみたせいで、青春ぽい気分、活力が湧いていたようです。(笑)
いつもユーミンの歌詞に、私は心を打たれているので、勝手に歌詞先行に創られているものだと思っていましたら、曲から創られると聞いて「ほぉ~」と。アレンジしてからだったりもするのだそうです。
そういえば、発想は視覚の人と聴覚の人に分かれるとコーチングの先生にお聴きしたことがあります。
発想の仕方は人それぞれですが、そこにはなにを見、なにを聴いたのかが大切なのでしょう。
ゼミナールの効用
シナリオ・センターの在校生は、お蔭様で、シナリオコンクールのみならず小説、エッセイ、童話など様々なコンクールで入選されています。嬉しい限りです。
シナリオ・センターの入選者では、圧倒的に作家集団の方が多いのですが、その次は研修科生です。
そのせいか、コンクール締め切り前になるとお休みされる方も多いです。
とくに 研修科になると、ちょっと描く進行度が遅くなりがちです。 もちろん、ご自分のペースでおやりになればいいのですが、お休みがちになるとついついズルズルと・・・怠け癖がついてしまうので気をつけていただきたいですね。
ゼミナールでは、ご自分の20枚シナリオを発表しなければならないと思っていらっしゃるからでしょうか、描けないと出席できないと思いこまれていらっしゃる方も多いようです。
ゼミナールは、作品を発表するためだけのものではありません。
案外気がつかれていないようですが、他人の作品を聴き、感想を発表することがとてもプラスになるのです。
他人の作品ですと客観的にみることができるからです。
ご自分の作品だとどうしても主観が入って、冷静にはなりにくいのですが、他人の作品だったら冷静に引いてみることができますから。 別の人の意見も、自然と入ってきます。
そして、他人の作品に適切な感想、アドバイスができることは、ご自分の客観性を高める手段でもあるのです。
ゼミナールでは、視聴者、観客として感想を言っていただいていますが、具体的に言うことを心がけるとご自分の作品にもいい影響を及ぼします。
「面白かったです」「よかったです」「つまらなかった」ではなくて、どこが面白かったのか、どのセリフがよかったのか、なにがつまらなかったのか、具体的に言うことで、ご自分の頭を整理することができます。
シーンを描くというのは、具体的に映像でみせるように描くことですから、いつでも具体的に考えられる癖を身につけるときちんとみせる描き方ができるようになります。
あ、とはいえ、他人の作品ばかり聞いていてもだめですよ。
やはりシナリオは、描かれないとうまくなりません。 「描き続けること」これこそがプロへの王道ですから。