桜前線に誘われて
シナリオ・センター代表の小林です。東京の桜はちらほら散り始めました。
今は、皇居の中まで入れるとあって、日比谷から千鳥ヶ淵など皇居の周りは、マラソンマンも走れないほどの人、人、人、人が溢れかえっています。
皇居の周りは桜並木が多く、桜の時期はどこもかしこもピンクに染められてきれいです。
これから咲き誇るところもたくさんあります。桜前線便りをみるたびに日本は広いなあと改めて思います。 広いだけに、テレビのケンミンショーではありませんが、その地域で驚くほど色々なことが違っていたりして、びっくりすることもたくさんあります。
私などは、東京生まれの東京育ちなので、地方へ出かけるたびに新しい発見をして、自分の狭さをひしひしと感じることばかりです。
住んでみないと観光だけではわからないことはたくさんあると思いますが、それでも知らないよりは、なるべく出かけて、その地方の空気を味わえたらと思います。
シナリオライターは、ドラマや映画を創るとき、シナリオハンティングにでかけて、その地の様々なことを自分の目で脚で感性を研ぎ澄ませてみて歩きます。
机の前だけで、ネットの情報だけで描くのとは違い、その地の肌触りというか風というか、空気というかを感じないとうまく表現できにくいことがたくさんあります。
鶴瓶さんの「家族で乾杯」(NHK)などをみていても、何気ないお喋りの中にその地方の息遣いが聞こえてきますよね。
春は、どこかへ飛び出してみたいものです。
3つの目
シナリオを描かれるとき、頭の中には常に映像がイメージされているでしょうか。
4月23日のミソ帳倶楽部は、監督が撮りたくなり、プロデューサーが売りたくなるようなシナリオってどんなものかを検証してみたいと思います。
シナリオ・センターの本科に在籍中の齋藤栄美さんは監督を目指して「2017年若手映画作家育成プロジェクト」(ndjc)に挑戦し、2018年「トーキョーカプセル」で監督デビューを果たしました。
シナリオを描くときには、映像をイメージしないと監督はそれを絵にできません。
実際に齋藤さんがご自分のシナリオからどのように映像を作られていったか、どこをこだわったか、直しの指示された箇所などを基に、制作されたアルタミラ―ピクチャーズの桝井プロデューサーの視点から、より魅力的な作品にするためのポイント、シナリオに求めるものなどを、具体的にお話しいただきます。
実際に「トーキョーカプセル」の映画を観ていただきながら、お話をお聞きすることでより具体的に現場で求められているものを感じていただけることでしょう。
お二方のお話は、映像表現とはなにかを教えてくださることでしょう。
また、ndjc事務局の根津さんにもおいでいただき、2018年度の若手映画育成プロジェクトの募集についてもお話しいただきますので、監督志望の方にはより現実味あるお話になるでしょう。
ndjcからは映画「湯を沸かすほど熱い愛」で日本アカデミー賞優秀監督賞・優秀脚本賞を受賞された中野量太監督や映画「嘘を愛する女」の監督・脚本の中江和仁監督などを輩出しています。
シナリオライターの目で、監督の目で、プロデューサーの目で、3つの目が魅力的な映像を創りあげていきます。 ミソ帳倶楽部で、あなたの視野を広げてください。詳しくはこちらから