先輩は素敵
シナリオ・センター代表の小林です。三寒四温でしょうか。今日は寒です。(笑)肌寒いです。
この季節は気温の変動も激しく、朝晩の気温の差もありますから油断せずに、くれぐれも体調に気を付けてください。
先日の「シナリオ熟」で出身ライターの方々のお話をお聞きして感じたことは、やはり先輩たちの作品を見て、学ぶことがいっぱいあるなあということ。
ちょうど明後日明々後日は、前にもお話しした「市川森一賞」のイベントがあります。 市川森一さんの技を盗みに行きましょう。
4月19日(木)10:00~12:00 銀河テレビ小悦「黄色い涙」(1972年NHK)
13:00~16:15 「傷だらけの天使」(1974年 NTV)「モモコシリーズ12年間の嘘 乳と蜜の流れる地よ」(1982年TBS)
16:30~18:00 シンポジウム「出演者・製作者が読み説く市川森一の魅力1」 竹下景子・森本レオ(予定)・堀川とんこう(演出家)・工藤英博(プロデューサー)
4月20日(金)10:00~12:30大河ドラマ「花の乱」(1994年NHK)・東芝日曜劇場「サハリンの薔薇」(1991年北海道放送)
13:30~15:00 シンジウム「出演者・製作者が読み説く市川森一の魅力2」 三田佳子・木田幸紀(日本映画テレビプロデューサー協会会長)・長沼修(プロデューサー)・村上佑二(演出家)
18:00~19:00「第6回市川森一賞授賞式」
無料です。お申し込みはzaidan@ichikawa-kyakuhon.com
笑顔と涙と明日を乗せて
「シナリオ熟」で色々とお話ししてくださったあべ美佳さんの新刊本が出ました。
あべさんは、多彩な方で、テレビドラマ、時代劇、映画、アニメ、ラジオドラマなどあらゆる映像のジャンルでご活躍の上、小説も書かれていらっしゃいます。
「人間を描く」ことはジャンルが変わっても同じですから。
新刊本は「しあわせの黄色いバス~東京バスガール物語」(PHP文芸文庫刊)
一台のはとバスに乗り合わせた人々の人生模様、歌謡曲の歌詞とダブらせながら、懐かしの名曲とともに綴られた短編連作集になっています。
初添乗の新人バスガール美織。両親が離婚したため、小学校から宮城県塩竈の母方の祖父母と暮らしていた。祖父のバスガールへの憧れから、バスガールになったものの、なかなかうまくできず、仲間の中で一番遅いデビュー。
そんな緊張感満載の美織を助けてくれる元バスガールのおばあさんを初め、震災で息子を亡くした夫婦、離婚を考えていた両親と娘、東南アジアの若い女性と年上の男性夫婦、47歳の独身女性、子供が欲しい夫婦、定年退職で行き場のない男性などそれぞれの人生を抱えた人々のエピソードが絡み合いながら、一つのお話しになっています。
うまい!バスガールの美織の背景と事情を軸に、色々な人々が絡み合っていくのですけれど、それぞれの心情をうまく懐かしの歌謡曲に載せて、語らせずにみせていきます。
「東京のバスガール」「味噌汁の詩」「春夏秋冬」「嫁に来ないか」「なごり雪」「糸」「上を向いて歩こう」「スキヤキ」「いい日旅立ち」「見上げてごらん夜の星を」
名曲もお楽しみの上、先輩の手腕を満喫してください。