シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。
シナリオ・センター代表の小林です。昨週末は大忙しでした。
金曜日は橋田賞授賞式、土曜日は118期シナリオ作家養成講座の開講だったのです。
118期シナリオ作家養成講座は、雨に祟られていて、4月の説明会のときも開講式の土曜日も雨。それでも、たくさんの方がシナリオを学びにきてくださったので、嬉しかったですけれど・・・でも、せっかくのスタートだから、ピカピカの青空が欲しかったなあ・・・。
金曜日は、ちょっとふれましたが、橋田賞の授賞式にお伺いしました。5月10日は橋田壽賀子先生のお誕生日。毎年この日に授賞式は行われます。
橋田賞は、「日本人の心や人と人とのふれあいを温かくとりあげてきた番組と人に対して顕彰助成するもの」ですが、その一貫として、新人育成のための「橋田賞新人脚本賞」があります。
今年は、シナリオ・センターのおふたりが佳作をいただきました。研修科YRの高橋美帆さん、通信研修科の土屋裕子さんです。(大賞は該当作なし)
授賞式では、高橋さんは、「連ドラを書けるライターに成りたい」をご挨拶され、土屋さんは「60歳から始めて1年目での受賞でうれしい」と喜ばれていました。
土屋さんは、還暦からお初めになられたとのこと。歳と感性は関係ない、感性は磨けば磨くほど輝くことを証明してくださり嬉しかったです。
橋田先生は、88歳で現役。みんなまだまだヒヨッコですね。(笑)
脚本賞では、「ドクターX~外科医大門未知子」などオリジナル脚本を書かれた中園ミホさん。中園さんは、向田邦子賞とW受賞です。
もうお一人は、尾崎将也さん。朝ドラ「梅ちゃん先生」での受賞。お二人ともオリジナルを認められてのこと、やっぱりドラマはオリジナルですよね。
作品は、「金子みすゞ物語~みんなちがって みんないい~」(TBS)、NNNドキュメント「魂が眠っている 遺された赤紙」(テレビ信州)
俳優さんは、小林稔二さん、米倉涼子さん、新人賞に尾野真千子さん、松坂桃李さん、特別賞に北大路欣也さんでした。
北大路欣也さんは、高橋さんと土屋さんのもとへ奥様をお連れになって「おめでとうございます」とわざわざご挨拶にきてくださり、お二人とも大感激でした。
「やはり大物は違う!」とセンター内でも人気沸騰中です。ワンダフル!(笑)
橋田賞の年表を拝見していたら、新人脚本賞は9割がセンターの方でした。
そして、脚本家としての第1回の橋田賞は内館牧子さんが受賞されており、その後、西荻弓絵さん、清水有生さん、岡田惠和さん、橋部敦子さん、吉田紀子さんも受賞されていらっしゃいます。
番組賞を入れると「JIN~仁~」の森下佳子さん、「マルモのおきて」の櫻井剛さん、阿相クミコさん、「ジイジ~孫といた夏」野依美幸さん、「はぐれ刑事純情派」難波江由紀子さん、洞澤美恵子さん、「盲導犬クイールの一生」寺田敏雄さん、「Around40」橋部敦子さん「dr.コトー診療所」吉田紀子さんなど多数の方がいらっしゃいます。
受講生の皆さんも出身ライター皆さんも、本当によく活躍してくださって・・・シナリオ・センターでご一緒にさせていただける幸せを感じてしまいます。感謝。
帰りがけに、内館牧子さんとバッタリお会いしたら、開口一番「また、センターの人が受賞したのね」とにっこり。
はーい、ありがとうございます。