肝っ玉問題
シナリオ・センター代表の小林です。今朝がた大阪で大きな地震がありました。さぞかし驚かれたこと思います。 被災された皆さま、心よりお見舞い申し上げます。
シナリオ・センターでは、大阪校の小島から無事との知らせがあり、大阪方面の友人親戚なども無事で、亡くなられた方々には本当に申し訳ありませんが、正直ホッとしました。
備えあれば憂いなしと言われてもどこまでどうすればいいのか、見当もつきません。
シナリオ・センター東京本部には、100人分の水・食糧(災害用ビスケット)とブランケットは用意してありますが、建物がつぶれたりすればどうにもなりませんし、人数が多かったり、長引いたりすればこのくらいの備蓄では足りませんし・・・運を天に任すというのはこういうことなのでしょうか。
昨今、日本中いえ世界中のあちらこちらで地震が起き、火山が噴火しています。
活動期に入ったとの話もありますが、こんな時でも、まったく意に介さず原発は再稼働する、安全対策もとらない・・・政治家や経済界の人々の肝っ玉の太さには頭が下がります。
一体どういう頭の、心臓の構造になればよいのでしょうか。
災害はいつなんどきどこでどのように起こるかもわかりませんし、自分だけは絶対に安全で、自分だけは絶対に良い思いを続けられるとは思えません。
しかも自分自身だけのことならいざ知らず、シナリオ・センターに学びにおいでくださる方々、働く講師や事務局の安全を考えると、とても不安です。
私で守ることができるのか・・・こんな状況で不安にならない方法を教えてほしいと心底を思います。
足元をしっかり見て、100年の計を建ててくれる、きちんと100年シナリオを描ける方はいないのでしょうか。
出でよ、新人監督!
過日ミソ帳倶楽部でお話しいただいた「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト2018」の受付締切になりました。
映像作家、監督を目指す方の登竜門です。
このプロジェクトを受けるには、シナリオ・センターの推薦がいります。
毎年1人か2人を推薦できればという形でしたが、ミソ帳倶楽部で事務局の根津プロデューサーがお話ししてくださったこともあり、今年はたくさんの応募があり11名の方を推薦させていただきました。
この中から選ばれて、ワークショップに参加し、ご自分の脚本監督で映像作品を創らせていただく方が出れば、嬉しいのですけれど。
2年連続、目黒啓太さん、齋藤栄美さんと作品を創らさせていただいたので、今年も是非にと願っています。
このプロジェクトでは、監督はシナリオが書けなくてはダメだということで、審査の第一関門はシナリオで決まります。
映像を巧みに操ればいいというのではなく、映画は、シナリオが根幹なのだということを示してくださっています。
周防監督は、今年のndjc上映会のときに、「監督はどういう絵にするかばかりに囚われて、なにを描きたいのかいうことを失念するきらいがあるが、シナリオをしっかりと読み込んで映像化することが大事」とおっしゃっていました。
シナリオは、映画の大もとです。その大もとがきちんとできているかどうかで作品の良し悪しが決まります。
監督を目指されていらっしゃる方はたくさんいらっしゃるでしょう。
撮ればいいのではなく、まずはシナリオからです。
100年先にも遺るような素敵な映画を創って欲しいです。