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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

みんなで創る

橋田壽賀子さんと受賞者の菊地勝利さん

それぞれの視点を知る

シナリオ・センター代表の小林です。暑いというより熱いという毎日です。西日本は特に猛暑で、豪雨被害に合われた方々が、倒れられなければ良いのですが・・・。

昨日は、午前中某製作会社へシナリオ研修に出向きました。
2時間×5回コースで、「ディレクション(本打ち)が的確になる特別講座」をやらせていただきます。
1回目は、構成の基礎から入り、ワークもしていただきながらの2時間。プロデューサーの方々が熱心に聴いてくださり、あっという間に時間が過ぎ、とてもやり甲斐がありました。
シナリオライターと作品のテーマや想い、表現方法を共有するために、プロデューサーとしてなにをすべきかということを、とてもよく考えてくださっていらして、だからこその研修依頼だったのですが、ありがたいことだと思います。
ここ数年、プロデューサーの方々への研修をさせていただき、シナリオライターと共通言語を持ち、理解しようとしていただく姿勢にドラマへの情熱を感じています。
ドラマや映画が低迷している昨今、スタッフが一丸となって作品作りにあたるには、シナリオを通して、みるべきもの、指摘すべきものをどれだけ共有できるかだと思うのです。
そういう意味では、某俳優プロダクションでも俳優さん方にシナリオ研修をさせていただいていますが、俳優さんも自分の役だけを見るのではなく、シナリオをきっちと読めれば、全員で良い作品を創りあげる体制ができ、素晴らしい作品となることでしょう。
映画、テレビが多くの観客たちを魅了できるように、少しでもお役に立ちたいと思っています。

橋田賞

昨夕は、橋田壽賀子賞の授賞式がありました。 いつもどなたかが受賞してくださっていらっしゃるので、ルンルンで毎回お邪魔しています。(笑)
今年の新人脚本賞は、通信作家集団の菊地勝利さん「あなたに贈る100のメッセージ」が佳作受賞されました。
おめでとうございます。
菊地さんの「25年もかかってしまってもう歳だから・・・」の受賞コメントに、大々先輩の橋田壽賀子さんから、「まだまだ私の歳になるまで先があるのだから頑張りなさい。期待しています。」と励ましのお言葉を言いただき大感激されていました。
橋田壽賀子さん、御歳93歳。3月から100日かけて世界一周の船旅にでていらしていたそうで、それだけでもすごいのに、旅を楽しまれながら「渡鬼」の3時間スペシャルを船上で執筆されていらしたとか。
わたしたちは、ホントにまだまだひよっこです。すみません。(笑)

朝ドラ「ひよっこ」の脚本を書かれた我らが先輩岡田惠和さんも、橋田賞脚本賞2回目の受賞をされました。
しかも、橋田賞新人賞の俳優さんは「ひよっこ」の演技を認められて、主役のみねこを演じた有村架純さんと恋人役だった竹内涼真さん。 「ひよっこ」チーム大活躍でした。
「本年度の『最後の同窓会』『ひよっこ』において、やさしいまなざしで丁寧かつ繊細に人間を描いたオリジナル脚本は、心に残る暖かい感動を視聴者に与えました」という授賞理由は、まさに岡田ドラマの素晴らしさを表していますよね。
日曜劇場「この世界の片隅に」も始まりましたが、岡田さんらしい細やかな目配りで日常を丹念に描かれて、原作以上に主役のすずさんに感情移入してしまいました。
お上の方々に、きちんと襟を正してみていただきたいです。

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