シナリオS1グランプリ入賞へのポイント
シナリオ・センターおよび一般社団法人映画演劇文化協会主催のシナリオ公募コンクール「シナリオS1グランプリ」。
第31回の準グランプリ/佳作/奨励賞の各受賞作品が『月刊シナリオ教室』に掲載されています。
もう読まれましたか?
どう読みましたか?
ただ単に、「へぇー」と読んでしまいませんか…?
それじゃダメなんです。では、どう読めばいいのか。
第31回シナリオS1グランプリ公開講座で、シナリオS1グランプリ審査員でもある浅田直亮講師のコメントから、広報の齋藤が思ったことをまとめました!
皆さんが入選するためのお役に立てればと思います。
困らせるに着目せよ!
受賞作の「読み方」におけるポイントの1つは、主人公をどう困らせているかに着目すること!
具体的にどういうことなのか。
浅田講師はこうコメントしてました。
【主人公を困らせると、視聴者は引き込まれます。どれだけ、どうやって、主人公を困らせているのか。その部分を意識して、賞ごとに作品を読んでみてください。気づくはずです。奨励賞より佳作の方が、佳作より準グランプリの方が、主人公をとことん困らせていることに】
たしかに、ドラマの最初から最後まで主人公が順風満帆にいってたら全然面白くないですよね。主人公が困って困って、そして、悩んで悩んで葛藤するから、視聴者は「この主人公、どうなっちゃうんだろう…」と感情移入して、ドラマの世界に引き込まれていくんですよね。
そして、S1グランプリの受賞作品は、この「主人公を困らせる」ということがきちんとできているし、中でも一番、主人公を困らせている作品が準グランプリを受賞しています。
過去の作品は、シナリオ教室に掲載しています。またWEB上で読みたい方はこちらも参考にどうぞ。>>シナリオS1グランプリ 第27回 受賞作品集
シナリオS1グランプリの受賞作をどう読むか
こうやって、今回の講座で教わったように、着目すべきポイントをおさえながら読んでいくと、「なぜこの作品が、この賞をとったのか」が自分なりに理解できるようになります。
これが、本当の意味で「読む」ということなんですよね。
受賞作品だけでなく、面白いシナリオをきちんと「読む」ことができれば、「こうすれば面白くなるんだ」ということを実感することができます。
その実感したことを、シナリオを書くときの参考していけば、自分の作品ももっと面白くなるはず。おまけに、シナリオS1グランプリで受賞することにも一歩前進するはず。
聞くところによると、第19回シナリオS1グランプリを最後に、グランプリ受賞作品が出ていないとのこと。
第32回シナリオS1グランプリの原稿締め切りは2017年2月20日です。
まずは、主人公をとことん困らせたシナリオを書いてみて下さい!勿論、主人公をとことん困らせるほかにも、抑えるべきポイントはあります。
もっと知りたいというかたは、こちらの講座もご活用くださいね。