頑張れ、後藤所長
シナリオ・センター代表の小林です。今年最後の全体講師会でした。今年の反省と来年の抱負を語るくらいで、いつもの講師会とは違ってご挨拶のみですが、ほぼ全員集まります。
講師全員の顔を見渡しながら、こんなにたくさんの講師に支えられているのだとしみじみ実感させられた瞬間でもありました。
シナリオ・センターが発足して48年、来年は49年目を迎えます。 創立以来シナリオ・センターで頑張ってくださっているのは所長の後藤一人になりました。
先日、創立以来の講師と電話で話したところ、「もう外に1人で出るのは・・・」とのことでお会いする機会をいただくことができませんでした。
考えて見たら、創立当時一番若かったのがたぶん柏原寛司さん。大学生だったと思います。
それから計算しても、創立当時の方々が70代80代になられていても不思議ではないですものね。(笑)
50周年を前にして、創立当時のお話しを今のうちにお聴きしておかねばと思います。
過去を振り返らない、後ろを見ないことを信条としていた新井一ですが、「温故知新」という言葉もあります。創立当時を知らない私たちは、やはり知るべきことは知ることで、前へ進むことができるのだと思います。
明日へ向かって進むために、来年は先輩たちからお話をお聞きしたいと思っています。
夢みるために~
創立から18年目に創られたのが林海象監督の「夢みるように眠りたい」
その頃の林監督は、まだ20代、シナリオ・センターで研修中の方でした。
ですが、大御所の美術監督木村威夫さんはじめ佐野史朗さんなどを動かし、センターの仲間も動かし、驚くような映画を創りあげました。
映画は独りで創れるものではありません。たくさんの人の力、技を結集して創るものです。
新人のというより、本当に初めでメガホンをとる海のものとも山のものともしれない一人の若者、林海象監督のシナリオを読んで、力を貸してくださった方々もすごいですが、動かした林海象監督の力はもっとすごいです。
これから、監督になりたい、シナリオライターになりたいと思っている方々は、そのパワーの源を是非とも学んでいただきたいと思います。
映画を創るということは、多くの人を動かすということです。
多くの人が、ひとつの映画に向って動く、というのは夢やパワーだけではできないと思います。
そこには、一緒に創りたい思わせる作品としての魅力がなくてはできません。
でも、魅力的な作品が転がっているだけでは誰にもわかりませんし、見向きもしません。
どう売り込むかということも大事な力、技です。 ただ「いい作品なんですけどいかがですか」いっても簡単に「いいね」と言ってくれません。
作り手のパンションだけでなく、人を動かす魅力ある作品とどういうものなのでしょうか。
12月21金曜日19:00から、ミソ帳倶楽部でその秘密が暴かれるかもしれません。
「達人の根っこ~林海象監督映画大学2018~」
忘年会も楽しいけれど、締めくくりは明日を夢見るためのお楽しみはいかがでしょう。