函館港イルミナシオン映画祭シナリオ大賞
シナリオ・センター代表の小林です。12月6日は、函館港イルミナシオン映画祭シナリオ大賞の授賞式です・・・なんて冷静ではいられません。
なんとなんとグランプリ、準グランプリ、荒俣宏賞、あがた賞とすべての賞を総なめいたしました。
すご~~~い。やりましたね。おめでとうございます。
発表させていただきまーす!!!
函館市長賞(グランプリ)「副音声」大林利江子さん(出身ライター)
準グランプリ「さわやかに、声を、きらめいて」村口知己(元研修科)
特別賞(荒俣宏賞)「自宅警備員のフェアリーテイル」潮喜久知(作家集団)
特別賞(あがた賞)「夢の跡」石村えりこ(元作家集団)
今日の夕方が授賞式となります。
本当にうれしい!映画化になることを心待ちしています。
函館港イルミナシオン映画祭シナリオ大賞で、シナリオ・センターの方の作品が映像化されたのは、第8回短編部門(今は短編はありません)の中島直俊さんの「タタズムヒト」がフジテレビ「世にも奇妙な物語」で「イマキヨさん」として放映、同じく8回栗原裕光さんの「あたしが産卵する日」が「うた魂(たま)」とタイトルをかえて映画化、17回いとう菜のはさんの「函館珈琲」が映画化されています。
今回も絶対に映画化していただきたいです。
函館はマイナス温度で、夕方から雪のようです。函館が大歓迎してくれているのでしょう。
本当におめでとうございます。
新たなカタチ
テレビドラマが変わってきたとマスコミでは結構取り沙汰されている昨今です。
というのもSNSの普及で、パーソナルなものをみせるユーチューブへの共感や動画配信の人気と大きな広がりをみせているので、ただテレビ視聴者に向けてのドラマづくりというもの自体を、各局が様々な形で見直しをせざる得なくなってきたからのようです。
それがいいかどうか、吉と出るか凶と出るかはまだわかりませんが、メディアが増えれば増えるほど新しいソフトコンテンツが必要になってくることは確かです。
この10月期に話題になったのは、時効を超えてよみがえった12年ぶりの「時効警察はじまります」(テレビ朝日)、13年ぶりのまだ結婚していなかった「まだ結婚できない男」(フジテレビ)。
このドラマを見ていた世代は懐かしいと又見たいと思うかもですが、果たして初めての人は???という声もあった中、健闘しているようです。
日本テレビが、スマホで見ることを意識して1時間枠を30分ドラマ完結にしてのドラマ「俺の話は長い」も話題になりました。
また、視聴者に続きのストーリーを募集して翌週に放映する「知らない人んち~あなたのアイデア、来週放送されます~」という視聴者参加バラエティ的な画期的なドラマもできました。
各局、試行錯誤を繰り返していくのでしょうけれど、今回のドラマの傾向を見ていると、案外映像的に見せているというよりも、日常的な会話劇的なものが多くなっている(例えば「俺の話は長い」「G線上のあなた」「時効警察はじめました」など)ことも注目すべきかもしれません。
それはある意味、ワンシーンをちゃんと見せられる脚本でなければできないことです。脚本家の腕が問われるということです。
形がどんなに変わっても、決して変わらないものはシナリオ力です。
シナリオの技術をご自分のものにするよう、しっかりと学んでおきましょう。
どんなことにも対応できるのは、基本の力(底力)だけです。
さて、来年はどんな挑戦をするのでしょうか。