基本の予防
シナリオ・センター代表の小林です。毎日毎日、コロナウイルスのニュースはありますが、的確な予防法は明示されません。
もちろん、原因も治療法もまだわからないのですから、仕方がないとはいえ、抽象的なことばかり言われても不安をあおるばかりで、お上の無能さを露見しているようにしかみえません。
私たちもどのような対策を講じれば万全なのか頭を悩ますことろです。
昨日、ありがたいことに、安全保護具メーカーにお勤めの138期作家養成講座の受講生の方から、マスク、感染症の豆知識をいただきました。
本当のところはまだ解明していませんが、不安ばかり感じていても仕方がありませんので、知識として入れておきたいところです。
但し、新型のウイルスなので、あくまで参考であること、随時更新されるニュースや専門家の情報も考慮してください。
まず、大前提として、感染症にはこれをしているから安全という予防方法は存在しません。
どんな状況でも感染のリスクはあるので複数の予防手段、エチケットを徹底しましょう。
〇マスクについて
市販のマスク単体ではそこまで効果は見込めません。
つけないよりはつけた方が良いのは確かですが、つけたから安心というわけではありません。その他予防手段やマナーと合わせることで感染リスクを下げるものとなります。
マスクの数に十分な余裕があれば1日で数回は交換できるとベストです。
〇くしゃみについて
くしゃみをするときは手で覆うようにと親から教えられた方も多いと思いますが、お勧めできません。
もちろん、周囲への飛散を減らす効果はありますが、手のひらにウイルスが付着してしまうため、その後他の物に触るとそこにウイルスが残り、感染を広げるリスクがあります。
マスクをしているとしても前述の通り隙間ができているため、飛沫は周囲に広がります。
くしゃみをするときは肘の内側で口元を抑える方法が飛散を防ぎやすいと言われています。
〇うがいについて
手洗い、うがいは徹底すべきです。
しかし、喉に付着したウイルスは20~30分で体内に侵入します。
そのため、家に帰ってからうがいをしたときには手遅れという場合もありえるわけです。
水をこまめに飲むことで喉についたウイルスを押し流せば胃酸で殺菌可能だという専門家もいます。
〇アルコールについて
お酒を飲めば大丈夫!という冗談をたまに耳にしますが、本当に冗談です。
〇帰宅時の対応について
空気中の塵や埃にウイルスが付着している場合、帰宅時には髪や衣服にもそれらが付着しているでしょう。
コートを着ている場合は自宅に入る前にコートを脱ぎ、アルコールスプレーを吹きかけた後、外側が内側になるように折りたたむか玄関付近に掛けるかしましょう。
ごみを落とそうとバサバサと振るったり、はたくなどするとウイルスが飛び散る危険があります。
その他衣服もできる限り玄関で脱ぎすぐに洗濯機へ。その後シャワーやお風呂がベストです。
〇電車のつり革や手すり、スマートフォンなど人がよく触れる場所にはウイルスが残っている可能性があります。
そういったものを触った手でマスクのずれを直したり、目をこする、怪我をした部位に触れることは避けましょう。
急ぎの用事がなければなるべく外出を控え、風邪の症状が出ている場合は出社も避けるべきです。
〇それでも感染してしまった場合ですが、重篤な症状が出ていなければすぐに病院に行くのは避けましょう。
周囲にウイルスをばらまく可能性がありますし、もし別の病気だった場合病院で感染するリスクもあります。
若い世代は比較的軽症であることが多いようですので、まずは新型コロナウイルスの相談窓口に問い合わせましょう。
お互い様
最初に申し上げたように、これは基本の感染症予防ですので、新型ウイルスにとってどこまで予防になるのかはわかりません。
ですが、ちょっと知っておくことで、少なくともむやみに他人のことを考えずに咳をしたり、反対に咳をした人を攻撃したりしないですむかと思います。
ウイルスに感染されたかもしれない方に、「外に出るな、庭にも出ないで!」とご近所から電話があったといいます。
こうした村八分的な攻撃やウイルス対応したお医者さんや看護師さんへのいじめなど驚くことも起きています。
過剰な反応を防ぐためにも、きちんとした情報をお上が出すべきですし、何か事が起こったときは、他人のことも考えたいと思います。
想像力は、「人を想う力」と瀬戸内寂聴さんはおっしゃっています。
人としてどうあるべきかと考えられることが大事なことだと思います。
いつだれがどうなってもおかしくない状況です。
みんなで想い合って、新型ウイルスを防ぎましょう。
ただ心から願うことは、いつ終息するのかもわかりませんが、経済優先にしないで、人の命を優先に、嘘をつかずにきちんとした安心できる情報を政府は出してほしいです。