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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

アナログ人間のつぶやき

アベノマスク

アベノマスク

シナリオ・センター代表の小林です。昨日は快晴だったのに、今日は雨。ちょっと寒い。まるで、一転二転する救済措置のようです。
なぜかシナリオ・センターにアベノマスクが届きました。
個人宅でなくてもいただけるのですね。
とはいえ、会社に2枚?なんだかな・・・。
それにしても、届いた布マスク2枚の冷たさはなんなのでしょう。送り手から思いやりの気持ちが見えないからでしょうか。
こんなときに、生徒さんが心配して下さって、貴重なマスクを分けて下さったり、差し入れをしてくださったり、励ましのお手紙やメールをくださったり・・・。
閑散としている事務局に暖かい灯りが灯ります。本当にありがとうございます。
生徒さんのお気持ちには、他人を思いやる気持ち、愛がこもっているから、暖かい。本当に、嬉しくありがたいです。
元気だし、前向きにやっているつもりですが、案外気持ちは萎えている部分もあるのか、やさしさが心に沁みます。
シナリオ・センターは、素敵な生徒さんに支えられている、また皆さんの笑顔にお目にかかれるまで、頑張らなくっちゃとやる気が湧いてきます。
お会いできない間も、あれこれ考えて皆さんとつながっていきたいと色々やっていきますので、よろしくお願いいたします。

アナログVS

今は、ITが強くないとダメなのでしょうか。
シナリオ・センターでも事務局の8割は在宅テレワーク、会議はzoomで行っています。
講師との連絡もメールやライン、zoomだし、私などアナログ人間はどぎまぎしながら臨んでいます。

マンガ雑誌「モーニング」で、手塚治虫さんの作風を学んだ人口頭脳「手塚治虫AI」の作品が掲載され、評判を呼んでいるという記事を読みました。
ついにAIで作品が創られたのかとびっくりしましたが、ドラマ誌5月号に、出身ライターのあべ美佳さんがシナリオを描かれたという近況報告が載っていて、ほっ!
あべさんのお話だと、6000ものキャラクターをコンピューターに読み込ませ、漫画をわざわざプロットに直して、取り込み学習をさせ、新たな作品を模索されたそうで、最後は「AIにすべての作業を任せることは、今の段階では無理だ」という結論に達し、あべさんのもとへ。
AIが提案した129案のプロットは、支離滅裂なものばかりで、その中の一つをご長男の手塚真さんが選ばれて、シナリオの作成に入ったそうです。
そうだよなとアナログ人間はほくそ笑んでしまいました。(笑)
多分骨子になるストーリーは作れると思うのですが、ドラマは(もちろん漫画も)人間を描くもの、その機微は描けないと思うのです。
実際にプロジェクトを進めれば進めるほど、手塚治虫さんの偉大さ、人間の創作力のすごさを知ることになったとプロジェクトの皆さんは思われたとか。

人間は誰一人同じではない、みんな違う。パターンではない、分類できるものではない、だからこそ創作は、同じものは生まれないのです。
AIだって、データを入れないと考えられない、人間が入れるのですものね。
アナログは押しやられる時代になると思うし、できることはデジタルでやればいいと思い始めてはいますが、創作は人間しかできない。
人間の力を見せていきましょう。

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