前向き
シナリオ・センター代表の小林です。毎日、次から次へとやることが増えていくようで、何をしているのか私だけでなく3人とも頭が混乱していて、お互いに訊き合っています。(笑)
若い人でもそうなのですから、私の頭ではなかなか追いつかないのですが、認知症防止、脳トレと思うとやる気が出てくるというものです。
外出自粛が長引くと、皆さんイライラしてくるし、落ち込んだりすることでしょう。先の見えない、自分の努力ではどうしようもないことに、他人がやっていることも腹立たしくなります。また、そういう自分に情けなく・・・悪循環になっていきます。
医療や介護、保育などいろいろ頑張って下さっている方々を敬遠したり、コロナに感染した家に石を投げたり、いたずら書きをするとかいうニュースを見ると悲しくなります。
誰もが感染するかもしれないことで、「自分の身に起きたらどうなの?」って考えられない方が存在していることが驚きです。
下々のことを全く知らないお上のやりように、主権をもつ国民の私たちは、大いに問い詰めてもいいとは思うのですが、感染した方々や危ないところ働いている方々にぶつけるのは言語道断なことです。優しい気持ちで接していきたいですね。
うれしいことにシナリオ・センターの受講生の方々は、お電話でお問い合わせをいただいても皆さん優しく、かえってねぎらってくださいます。本当にありがたいです。
想像力を持つということは、創作だけでなく人間的にも素晴らしい影響があるのだと心から思います。
皆さんに提案です。1日1つ嬉しいこと、新しいこと1つ、探してみましょう。作ってみましょう。前に向けます。
目に浮かべる
「新井一かく語りき」というのを、月刊シナリオ教室で創立50周年記念として毎月掲載しています。
新井一は10則集というものを「どんだけ作ったんだぁ?!」と、感嘆というよりは、ため息が出るほど、山のように作ってあるのです。(笑)
それをもとに書かせていただいているのですが、10則集の中で同じことを言っていることが多々あります。
それが一番多いのは、シナリオは映像表現だ、字ではない絵だということ。
文章で書いているけれど、実はフィルムの上に絵を描いているだとか、ト書こそが映像表現だとか、心理描写も絵で見せるのだとか、言い方は変わるのですが、ともかく映像が見えないシナリオはだめだと言い切っています。
確かに、色々なシナリオを読んでいて、お話(ストーリー)としてはできているけれど、イメージができないという作品に出会うことがあります。
特にコンクールの応募作を読ませていただいていると如実にわかります。
シーンが頭の中に浮かで、どんどんイメージできるものと、「フムフムそういうお話なのね」で終わってしまうものと。
どうすれば、誰もの目に浮かぶようにできるか、それは具象化する、具体的に描けばいいのです。
おうちでじっとしているのであれば、描くことも大事ですが、周りがうるさくて描く気にも描く時間もないという方は、頭の体操のつもりで、自分の今まで描いた作品でも、シナリオ教室の掲載作品でも読みながら、頭の中にイメージできるか、映像が浮かぶかやってみてはいかがでしょう。
浮かぶとしたらどういう風に描いてあるからなのだろうか、浮かばないとしたら、何が足りないのだろう、どう具体化していないのだろう、どう具体化すれば浮かんでくるのだろうと頭を心を働かせてください。
ペンは持てない、マウスは動かせない方も、頭で目で耳で心でシナリオ発想で、日常を楽しんで下さい。