先の話
シナリオ・センター代表の小林です。ついに、4月の連ドラは、出身ライター古家和尚さん脚本の「行列の女神 ラーメン才遊記」(テレ東)の1本だけとなりました。
あとはすべて延長、特別編や特別テレワークバージョンなどテレビ局も様々な形での対応となっています。
4月期プライムタイムの連ドラ14本中13本が延長ということです。
この先撮影はいつから始められるのか、どこでもどなたでも苦慮されていらっしゃることと思います。
4月期の収録が遅れているとなると、7月期はどうなるのでしょうね。今年は10月期に飛ぶのかもですね。あ~、先が見えない。
シナリオ・センターもご多分に漏れず、悩みまくっています。
ただひとつ、シナリオ・センターは、ここだけは譲らないという一線があります。
「感染しないと同じように感染させないことが大切」ということ。
「怖がりすぎ」という方もいらっしゃいますが、未知のウイルスに対して手立てもないまま、怖がらなければ大丈夫とは言えません。
本当に一日も早く再開したい、会員の皆さんにお会いしたい想いは募るばかりです。募集ではありませんよ。(笑)
たぶん大方の方は、人恋しくなっている、外に出たくなっています。
なので、再開した途端、3密どころじゃないほど集まってしまっても、困りますしね・・・。
どうしたらいいのでしょうか。このところ、表参道も人が増えています。
オンライン
シナリオ・センターが新しく始めたオンライン講座。試行錯誤ではありますが、案外ご好評をいただいているので、ホッとしています。
5月29日には、柏田講師によるピンポイント講座「簡単設定構成法~『物語の基本型』×『ハリウッド方式』で描く手を止めるな!~」を配信で行います。
「構成」は基礎講座でしっかりとお教えしていますが、実際に作品を描く時になると、作者によっては感情に流されて描いてしまい、うまく構成ができないというお悩みをたくさんいただきます。
構成ほど、俯瞰でみることが必要な技術かもしれません。
20枚シナリオでも、シーンでも、セリフでも、すべて構成があるのです。
新井がよく例にとっていた北原白秋のお話があります。
北原白秋のお弟子さんが始めて自分の詩がラジオで放送され、お母さんに電報を打ちます。(当時は電報でした)
「お母さん、聞こえましたか」という文面を、白秋は「聞こえましたか、お母さん」に順序を並べ替えさせて打ったというのです。
1本のセリフの中にも、構成がなければ、感動するセリフは描けません。
セリフもドラマも組み立て方ひとつで変わりますから。
ピンポイント講座を聴講される方は、ドラマ誌の6月号で柏田講師が「ハリウッド映画の鉄則『三幕構成』の創り方」と題して、詳しく書いています。
できれば、併せてお読みになるとよりわかるかと思います。
特に構成表などの図をご覧になりながら受けていただくとわかりやすいかもしれません。
たとえ、おいでいただけなくても、出来る限り安全で、創作するモチベーションを保ち続けていただけるよう考えていきますので、お力添えいただけると嬉しいです。
なんだか毎日表参道日記を書きながら、ラブレターを書いているような気になります。
逢いたい逢いたい、あなたに逢いたい。恋焦がれる男女のように、逢えない身のつらさ・・・。すっかり忘れかけていた想いが蘇ってきそうです。(笑)
5月25日、『新井一賞』締め切り間近です。5月中は12:00~16:00しか事務局は開けていませんが、この日だけは20:30まで事務局をあけています。
皆さん奮ってご応募ください。