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シナリオ・センター

代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

創作は楽し、難し

三行ストーリー 書けますか?

新井一かく語りき

活性化

シナリオ・センター代表の小林です。毎日が矢の如く過ぎていきます。お客さまがいらっしゃらない静かな3カ月に慣れてしまった私がいます。夕方になると眠くなる・・・。(笑)
このままだったら、シナリオ・センターつぶれちゃうかもしれないのにね。やばい。
「いいよ!どんどん経済活性化してね」といわれても、東京は今日も感染者35人。何人出てもうアラートの赤い灯りはともらないのでしょうか。何を安心材料にして、どんどん進めばいいのでしょう。
今日からプロ野球開幕、県外外出OKになりました。
動けることはとても嬉しいですが、コロナをそのままに心配は変わりません。
周りを見ていても、少しは動いてはいるのですが、案外積極的ではない。早く会いたい、飲みたいと思いつつも、誰も動く気配はありません。
でも、このくらいの怖がり方が必要なのかもしれません。何もわからない敵に向かっているのですから。
とはいえ、7月からシナリオ・センターも安全対策をベースに動き出さなくては、どうにもなりません。
今、受講生の皆さんにアンケートをお願いしています。通学したいか否か、zoomゼミをやりたいかどうかみたいな。
通学していただきたいけれど、あまりに密になってもと、皆さんのお気持ちをお聞きしています。
よろしくご協力くださいませ。

長編のコツ

コロナのおかげ(?)で時間がお出来になったのでしょうか、長編を書かれて、シナリオ診断(個人面談)をご希望の方がとても増えています。
長編のシナリオ診断は、個人面談なので休止していました。
ゼミと違って、講師と受講生が向かい合って、Face to faceでじっくり1時間、作品分析・添削講評と質問を受けさせていただく。
まさしく濃密な(笑)時間なので・・・。
ですが、ご希望があまりにも多いので、zoom面談で行うことにいたしました。お役に立つと嬉しいです。
ご希望の方は、公式HPをご覧になってください。

長編を書くというのは、体力のいることです。20枚シナリオを毎週書いていただいていますが、これは10分ですから、その6倍、12倍です。
コンクール対策講座やゼミなどで20枚シナリオを長編にしてといわれます。
様々なコンクール受賞者の方たちも、よく20枚シナリオで描いたものをもとにとおっしゃいます。
それなのに、なぜかよくいただくご質問が、「20枚シナリオが長編に広がらないけれどどうしたらいいですか。」
20枚シナリオが長編にならないとしたら、ショートストーリーを描かれているからです。
20枚シナリオにオチはいりません。必要なのは、この後どうなるんだろうという次の展開への期待感です。
ゼミナールで発表したときに、その続きもっと聞きたいと仲間が思ってくれたら大成功。「いいお話でした」と言われたら、ショートストーリーなのです。
ショートストーリーは、そこで完結していますから、そりゃあ、長くなんてならないです。

出身ライター清水有生さんの「プラチナエイジ」のご紹介でも書きましたが、キャラクターがストーリーを進めていくのです。
ストーリーを作らなければいけないと思うと、「恵はいつも自分のことより人のことを大切に思う人なのだが、それをいいことに課長鈴木は、○○して会社に大損害を及ぼした自分の失敗を○○して恵にかぶせる。何も知らない人事部長は、鈴木の諫言を信じて、誰もいない史料室へと左遷させる。恵は落ち込むのだが、そこには会社の秘密がいっぱい詰まっており、それを武器に○○をして恵は会社の改革を少しずつ図り、恵子と太郎と営業部長を味方に○○をつくり、○○事件が起きるのだが、ついに○○が成功して社長の座へと上り詰めるのだった」と○○を含めて事細か考えてしまいがちです。○○○・・・と。(笑)
ストーリーはこと細かく最初に考えてしまうと予定調和になって面白くないのです。
このラストへ持っていこうとするあまりに、登場人物のキャラクターが変わってしまったり、やっぱりねというお話になったりして、どんどん面白くなくなる。
ストーリーは、3行でいい。「他人の事ばかり思いやる恵がろくでもない上司のために左遷され、一大奮起して社長になるまでの話」だけ。
一番大事なのは、恵のキャラクター、登場人物のキャラクター。
ここをしっかり作れば、石(事情や事件)を投げ込んでいけば、このキャラだったら右へといくとか、恵のキャラと太郎のキャラがこの場面で会ったら・・・とどんどん話は勝手に動いていきます。
よくプロの脚本家さんが、登場人物が勝手に動いて物語を創っていくというのはこうことなのです。
今月締め切りの「創作テレビドラマ大賞」をはじめ、コンクールがどんどん開催されます。
積極的に長編にアタックしてみて下さい。朗報をお待ちしています。

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