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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

バカとはさみは使いよう

はじめちゃん

gotoキャンペーンはいかが

シナリオ・センター代表の小林です。久々に東京の感染者が100を切りました。とはいえ、先はおろか何も見えないので、増えるより少なくなった方がいいと思うくらいですが。
今一番の心配は、日本を縦断する勢いの大雨、梅雨前線は週末にかけてまた活発になるとか。今日は、岐阜、長野などにも大きな被害を起こしています。
「これまでに経験したことのない大雨」に、どう対応すればいいのか、ただただ戸惑うばかりです。毎年、経験したことのない大雨が降ります。
亡くなられた方も多く、本当に痛ましい限りです。
日本は、自然災害大国です。梅雨も台風もあります。地震もあります。なのに、対策もなく毎年同じことの繰り返し・・・復興もままならない。
今はただご無事でと祈るほか術はありません。

ニュースを見て思ったのですが、避難所はなぜ体育館、公民館などで雑魚寝なのでしょうか。
先日、昭和5年の避難所の写真と今も変わっていなかったという話を聞き、まさかとは思うものの、差し入れもおにぎり、パン、弁当の簡易的なもの、狭い場所に段ボール、ブルーシートを敷いた雑魚寝・・・確かに変わらないかも。
国連の難民キャンプでも、温かい食事を出すことは鉄則なのだそうです。
日本人は「みんな大変な時に不満など言っては申し訳ない」と思う方が多いので、大きな声で不満を言わないから、お上にはそれで喜ばれていると思われているのかもしれません。
遺伝子的には、「我慢が美徳」な民族なのでしょう。
だからといって、そんな遺伝子につけこんで、世界中の避難所の中で最低レベルの避難所でもよいわけはありません。
コロナ対策も必要ですから、今こそ、今までの避難体制はやめて、変えていきましょう。
避難所がクラスターになる可能性だってありうるのですから。心配になります。

ちょうどいいことに、せっかくgotoなんとかという予算があるのですから、それを使ったらいかがでしょう。
安全なホテル・旅館を避難所にして、きれいな布団やベッド、温かい美味しいご飯も提供されたら、gotoなんとかの名目も立ち、観光客が来ないホテル・旅館も運営ができて、お金も回って、まさにgotoなんとかイェー!!ではないでしょうか。
災害予算がなくても避難にも、コロナのソーシャルディスタンスにもいいし、ホテルも旅館も潤う、一挙両得。
初めて1兆円という大金が生きたお金になると思いませんか。
ついでに議員に配られたボーナスをみんな被災地に寄付してくれたらもっと活きた使い方になると思います。
今すぐに、避難所はホテル・旅館などを用意して、身も心も疲弊しきっている避難されている方々を温かく迎えて欲しいです。

全員プロへ

コロナに災害など、あまりに色々ありすぎて、ついつい今年が創立50周年だということを忘れてしまいます。あれもこれもと考えていたあの頃がもはや遠い夢のようです。
それでも月刊シナリオ教室だけは、真面目に創立50周年の特集を進めています。
1月号から、私も「新井一かく語りき」というコーナーを書いています。
新井一の10則集の中から、シナリオの技術の中で新井一が常に言い続けてきたことを、私が翻訳してお伝えしているってかんじです。
ドラマ、柱、ト書、台詞、キャラクターについてお伝えしました。
12月号まで、毎号書いていきますから読んでいただければと嬉しいです。
新井の技術をイタコのように口移しで書いているつもりなので。(笑)

新井一は、亡くなる前日まで、悩んでいました。
なにを悩んでいたかというと「何故、シナリオ・センターで学ぶ人が全員プロになれないのだ」と。
自分はプロになれる技術を教えているのだから、全員が脚本家になれるはずなのにと。
私が、「人はみんな違うのだから、わかる人もいればわからない人もいるんだし・・・」と言うと、「ということは、僕の伝え方がまずいのだろうか」「もっとやさしくわかりやすく教える方法を考えなくちゃいけない」と真剣に。
私は、「全員なれるなんて、ありえないでしょ」と思っていたのですが、新井一は露とも思っていなかったのです。本気で。
「シナリオの技術を習ってプロになれないはずがないのになぜだ?」
そういう意味では、新井一は志半ばで倒れました。
きっと今も天国で悩んでいることでしょう。私たちのやり方を見て、「何をやっているんだ!」とイライラしているかもしれません。
いやいや、怒らない人だったから、「もっとこのことを教えておけばよかった」とか反省しているかもしれません。
そうなのです。新井が縷々述べてきたシナリオの技術をきちんと体得できれば、誰もがプロになれるのです。
さあ、皆さん、50周年の今年、新井の志を継いでプロになってください。

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