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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

伝える技術とは

「Driving Doctor黒咲2 救命救急!」(日本文芸社刊)

伝える力

シナリオ・センター代表の小林です。毎日、感染状況を見ていると、神経が休まらないので、あまり見ないようにしようと思い始めたら、テレビで国会中継をしていて、追い打ちをかけられてしまいました。
朝からささくれだった神経をどうなだめようか・・・見なきゃよかった。(笑)
最近とみに伝える力というものが大事だなあと痛感します。
私たちは、基本は感情で生きているので、論理的なものに共感を示すということは少ないので、新井一もドラマでは「理詰めの話はダメ」と言っています。
感情に訴えることでドラマは面白いと感じてもらえるわけですから。
でも、国会答弁はそれだけではだめなのですね。ドラマじゃありませんから。
特にコロナに関して言えば、頑張る気持ちだけでは通じない。どう頑張るか具体的なことをいわないと国民には伝わりません。
大臣たちの答弁を聞いていると、質問されている議員の方へ答えればいいと思っている、答えは国民に対して言うものだということを忘れているように見受けられます。
なんでだろう。政治家には想像力というものが欠如しているのでしょうか。
コロナ対策をちゃんとできている国のトップは、感情で訴え、理詰めで国民に納得させているのにね。
なにもできないのなら、せめて感染されたすべての人が公平に入院加療を受けられること。まずはそこだろうと思いますが。
こうした予想外の状況であればあるほど、伝える力の重要性を痛切に感じます。
SNSのやり方ではなく、シナリオを習ったらいいのになぁ。(笑)
皆さんもシナリオの伝える技術を上手に使って、自分の想いや考えをしっかりと伝えていきましょう。
表現することはとても大事です。。

Driving Doctor黒咲2 救命救急!

こういう医者がいたら、コロナ禍も乗り切れるのかもしれない。
「Driving Doctor黒咲2 救命救急!」(日本文芸社刊)

出身ライターの神尾龍さんの週刊漫画ゴラクで連載中の大人気漫画「Driving Doctor黒咲」のコミック版の2巻目がでました。
1巻目の時もご紹介しましたが、主人公の黒咲は、ドクターカーという自らが傷病者のもとへ駆けつけるという方法で救命医療をしています。
病院にとっては不採算事業なのでいい顔されない、いわば腕はピカイチなのにアウトローなお医者様。
1巻目では、黒咲のドクターカーに賭ける背景事情は明かされていなかったのですが、2巻で明らかになります。
ここは見逃せません。
最速最熱!!爆走ドクター物語と銘打っていますが、この漫画のすごさは、めちゃくちゃ激しいスピード感。
作画自体の力もあるかと思いますが、それ以上に救急医療という現場の描き方のリアルさが半端ではないので、読んでいるだけなのに、実際に救命医療をうけている、それも凄腕の名医にあっという間に命をつなぎとめてもらった感覚になります。
訳ありな登場人物たちがでてくるのですが、今回は上司であり妻の父親である安斎教授と娘同然にかわいがっている夏奈、そして新人研修医の桜井が加わって、黒咲の動きに新たな展開が繰り広がられます。
3巻は5月発売予定だそうで、もう次が待ち遠しい。最速のスピードで出してほしいです。

ドクターカーって、ドクターヘリから想像して神尾さんが創りあげたのかと思っていましたら、本当に活動されているのですね。何も知らず恥かしい限りです。
正式名称は、ラピッド・レスポンスカーというそうで、実際に大学病院にあり、ドクターヘリ、ドクターカーを使って東日本大震災や数々の豪雨災害の現場に立っている福本先生が医療監修をしていらっしゃるのだそうです。
どおりで臨場感が半端ないはずです。

漫画以上に現場は大変なのだと思います。実際に命を預っているのですから。
コロナ現場では、医療崩壊の前にトリアージを余儀なくされそうだという話もあります。
お上は、多くの災害現場で活躍してくださっている福本先生のようなお医者様や、コロナ禍で実際に医療崩壊寸前の中で食い止めようと必死に頑張っていらっしゃるお医者様の話しを聞き、しっかりと必要なものは何かを知り、フォローをして欲しいものです。
神尾さんは、漫画の黒咲の活躍ぶりの中で、命の大切さをみごとに描いています。
これこそ、神尾作品の真骨頂なのだと思います。

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