究極のカセ
シナリオ・センター代表の小林です。だいぶ暖かくなって、東京は桜の開花宣言がでました。
今年もちょっと早めの桜開花ですが、昨年同様お花見はできなさそうです。
解除するか再延長か、政府としては悩ましいことでしょう。
医師会や分科会は、解除したら変異株がどう広がるわからないと解除には消極的ですけれど、「打つ手なし」だから解除しちゃという議員の方の声もあります。
今、「コロナ」という究極のカセをどうするかという問題をすべての人間に突き付けられているような気がします。
解除になろうがなるまいが、コロナは存在し続け、経済を圧迫し、医療は逼迫し、下々は仕事を失い、困窮する。
なにもかもどうなるかわからない状況で、どう自分は行動すべきか、どんなことをすべきなのか、それこそ人間性が問われ、想像力が必要になっています。
桜に浮かれたい自分もいますが、浮かれてはダメだと諭す自分もいます。
いい意味で、自分自身を見直す、身の処し方を考える機会をもらったと思います。
前にも言いましたが、占いによると風の時代、変化の時代だそうです。
シナリオ・センターも基本の想い、考えは変わりませんが、やり方は変わらざるを得ませんし、変わることも大切だと思っています。
「ドラマとは変化である」(by新井一)ですものね。人生はドラマだ。新しい風よ吹け!(笑)
ゼミのやり方も新しい方向を見据えて、作家集団の方々にお手伝いいただき、新し方法のお試しを行っています。
少しでも、描くことへのモチベーションを持ち続けていただけるよう、よりよい環境づくりを考えています。よろしくお力添えください。
市川森一の贈り物
「テレビドラマの巨人たち~人間を描き続けた脚本家」
亡くなられた市川森一さん初めテレビドラマの黄金時代を築いた脚本家の作品上映とシンポジウムが行われます。
市川森一脚本賞財団が毎年、後進の脚本家の卵たちへ送る「ドラマとは人間を描くこと」を伝えるメッセ―ジでもあります。
第4回目の今年は「田向正健~ひと、凛として時代を生きる~」
田向さんは、向田邦子賞を受賞した「橋の上においでよ」(1987)に象徴されるように人間を見つめ描く脚本家でいらっしゃいました。
なので、多くの賞を受賞されていますが、私は向田邦子賞を受賞された時の言葉、「この素敵な賞は故・向田邦子さんからのメッセージ、と思います。うれしいですね。これを機会にいただいた(本賞の特製)万年筆で思いっきり暗いドラマにトライしますよ。」
集約されているような気がします。気骨の脚本家だと思っています。
若い方は、あまりご存じないかもしれませんが、是非とも田向さんの作品に触れていただければと思います。
3月27日(土)、千代田放送会館スタジオ(地下鉄永田町すぐ)で、10:00から17:20まで作品上映とシンポジウムが行われます。
10:00「リラックス松原克己の日常生活」芸術祭大賞受賞作品(1982)
11:55 NHK連続テレビ小説「雲のじゅうたん」(総集編・1976)
13:10 NHK土曜ドラマ「街角」文化庁芸術作品賞受賞作品
14:30 NHK大河ドラマ「武田信玄」
16:00~17:20 シンポジウム「田向正健ドラマの魅力を語る」
浅茅陽子(女優・「雲のじゅうたん」「おんなの時代」主役)
重光亨彦(演出家・大河ドラマ「武田信玄」「信長」など演出)
富澤正幸(演出家・田向作品「街角」大河ドラマ「徳川慶喜」等演出)
パネリスト 鈴木嘉一(放送評論家)
その後、18:00からは市川森一脚本賞贈賞式も行われます。(シナリオ・センターに招待状あります)
予約が必要ですので、市川森一脚本財団 zadan@ichikawa-kyakuhon.com
または、03-6435-3135
お申し込みができなかった場合も、当日財団におたずねいただければ、空席があれば入場できるそうです。
参加費は、無料ですので、春の一日、心の桜を作りにいきましょう。