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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

意外な結末あり

5秒後に意外な結末(学研プラス)

結果どうなる?

シナリオ・センター代表の小林です。朝、出がけにドバッと大雨が降ったと思ったら、陽が射してきて・・・。
怪しい天気、東南アジアのスコール的な雨にはなかなか慣れることができません。
あちらこちらの大雨災害、これ以上大きく広がりませんように、復旧作業が進みますようにと願うばかりです。

コロナデルタ株の蔓延はとどまるところを知りません。北海道、愛知、三重などの東海地方も宣言下になりそうです。
「緊急事態宣言」というのは、所詮宣言であって、いまや「だから~?」って感じになってしまいました。
そりゃあそうでしょ。宣言だけでオリパラなどお上のやりたいことは「安全安心」と根拠もない言葉を言い続けてやるのに、国民だけにお盆に帰るな、県外にでるな、人と集まるなと要請ばかりして、飲食店やイベントは動きが取れないまま。
しかも何一つ具体的な解決策を提示することもないのですから、誰も言うことをきかなくなります。
自明の理ででしょう。そんな当たり前のことがなんでわからないのでしょう。
さすがに何とかしないとという思いに至ったようで、すべての医療機関にコロナ患者を受け入れるように要請がかかりました。(今まで何していたの?)
ところが従わないと罰則、病院名を公表するなどという脅し付き。
まったくやり方が違うでしょう。医療従事者へのリスペクトのかけらもみえません。
まずは、パラリンピックを延期または中止して、大規模なコロナ病棟を作り、パラリンピックに協力してくれている医療従事者を回して即対応することが一番ではないでしょうか。
パラリンピックは教育的価値があるとは思いますが、パラそのものの問題ではなく、開催するのは、「今じゃないでしょ」ということ、病院にも受け入れてもらえず亡くなっていく方が一人でも出ないことがまず第一義です。
どうせお尻に火がついてしまった菅総理、起死回生策はただ一つ。
パラを即中止し、大規模医療施設を作り、すべての人に休んで大丈夫なようにお金を出してステイホームしてもらう。
人流をストップし、医療施設が動き、コロナが抑えられたら、余計な根回しなどしなくても支持率超アップ、総理の椅子は安泰でっせ。かまずに本気だしてみたら!

5秒後に意外な結末

面白い本があります。シリーズ累計340万部突破だそうです。
「5秒後に意外な結末~オイディプスの黒い真実~」(学研プラス刊)
作家集団の森久人さん、花田麻衣子さんが全100話の執筆陣のおひとりとして書かれていらっしゃいます。
面白い仕組みだと思いました。5秒後に結末が出る、それだけの量のお話しなんです。
サッと読めるから人気があるのでしょうか。

森久人さんの「嫌いなやつ」
「他人のことを恨んでばかりいる男がいた。
『あいつ、実力もないクセに、卑怯な手を使いやがって』
『あの野郎さえいなきゃ、俺が出世していたのに』
『俺が気に入らない連中は、皆、消えてしまえばいいのに』
彼は、自分より成功している人が大嫌いで、いつもそんな恨み言ばかり吐いていた。
そんな彼もの元に、ある日魔神が現れていった。
『お前にこのボタンをやろう。
これを押せば、お前のきらいな人間の存在をこの世から消すことができるぞ』
男は魔神のいうことを疑いもしなかった。
大嫌いな人間がいなくなったら、どんなに清々することだろう。
男は喜んでボタンを受け取り、迷わず押した。
男がボタンを押した瞬間、男自身の姿が消えた。
それを見た魔神は、あきれたように言った。
『せっかく素敵なプレゼントをしてやったのに、それを無駄にしてしまうとは・・・。
あの男が本当に嫌いだったのは、周りの人間ではなく、他人を妬んでばかりで、その実、何もできていない自分自身だったということか。
認めなくて、無意識にその気持ちから目をそらしていたんだろうが、自分の本心にさえ気づかない・・・、いや、きちんと見つめられないとは、まったく愚かな人間だ。
きっと人間そのものが愚かなのだな』」
という具合で、5秒後に意外な結末が読める、あっという間のお話しなのです。

これはある意味、シナリオ・センターでいつも申し上げている3行ストーリーと似ているかもしれません。
3行ストーリーは、もっとざっくりなのですが、この話しで言えば、男が消えたで終わりでいい感じですか。
シナリオ・センターではアイデアを創るきっかけ作りとして、「3行ストーリー大賞」を9月4日16:15発表で行います。詳細はTwitterで。
売れる企画、面白いアイデアは一言で言えると言われています。
遊び心満載で、勉強してみるのもいいかもしれませんね。

また、この本でも「みんなで考える『5秒後』キャンペーン」をやっています。
応募締め切りは10月31日です。

発想というのは、ある意味訓練で出るようになります。
おっ!と感じるものが多くなれば自ずと視点が変わって面白いアイデアや企画が自然と生まれだします。
まずはトレーニングのつもりで、3行ストーリー大賞や「5秒後キャンペーン」などを利用してみましょう。

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