知る力

シナリオ・センター代表の小林です。今日はちょっと秋晴れらしい東京ですが、台風も来ており、沖縄はもとより週末には九州から北海道まで広範囲に大荒れ、大雨の予報ですが、土砂災害が心配です。
天候も世界も日本も、世の中はいったいどうなるのだろうと最近すごく思います。
政治家はもとより、マスコミもどこまで信じたらいいのか、天候や災害は想定外のことばかりだし、経験すら信じられるものはなにひとつ無いのかと愕然としてしまいます。
それだけに自分自身で見極める力をしっかりと持たなくてはと心底思います。
見極めるためには想像力がとても大事で、自分の事だけを考えていたら、なにも得ることはできませんし、見えるものも聞こえるものありません。
他人を想うことで初めて見え、聞こえてくる、視野が広がると思うのです。
私たちは、自分の小さな世界の事しか知りません。
知らないということを自ら知っていることは大事ですが、知ろうとすることはもっと大事です。
一つの見方だけでなく、さまざまな見方を受け入れ、選択、判別できる知恵と考える力を自分の中に持っていたいと思います。

調べる力

今日は、内丸プロデューサーと打ち合わせがあったのですが、久しぶりにリアルにお会いしたので、話に花が咲き、どんどん本筋からも離れて、むしろ雑談の方が多くなりました。オンラインでの打ち合わせでは、ここまで花は咲きません。（笑）
たぶん、オンラインではなかなかできにくいのが雑談じゃないかなと思います。
なので、シナリオ・センターでは、授業とは別に、時々茶話会的なおしゃべり時間を設けて、雑談に興じていただく時間をzoom上でも作っています。
皆さん、それなりに楽しんでくださっているようです。
本当は授業後のお茶や食事、お酒の時間が欲しいのですけれどね。

雑談というのは本当に楽しいし、案外、雑談の中から見つけられるものがたくさんあります。
今は、あちらこちらに出歩くこともままなりませんが、コロナが収まったら、シナリオハンティング研修をしてみたいなという話になりました。
シナリオが面白くなるかならないかは、上手なシナリオハンティングにもかかっているのではと。

シナリオハンティング（シナハン）というのはロケションハンティング（ロケハン）とは違います。
簡単に言えば、シナリオを書く前の実地調査とでもいいましょうか。
ロケハンは、できたシナリオに合わせて、撮影にピッタリの場所を探しますが、シナハンはそれ以前のものです。
「シナリオハンティングとは、シナリオを執筆にあたって、取り上げる場所に行き、人物に会ったり、資料を収集して、万全を期すために訪れ、調査すること。」と言われています。
どんな話を書こうかなと大まかな3行ストーリー的なことを創り、それに則して本やネットなどでまず調べます。
でも、それだけではダメで実地に行くことで、生の事実や生の現実を見ることができるのです。
シナリオハンティングの大切さ、おわかりいただけたでしょうか。
ですが、初心者はどうしてもハンティングに行くと実際に則して、ストーリーを創ろうと考えてしまいがちです。
ハンティングに行った場所や会った人などの刺激が強いので場所に振り回されてしまい、ストーリーや登場人物の気持ちが歪められたりしてしまいます。
そこで、内丸プロデューサーと、効果的なシナハンの実際を研修しようという話になり、大盛り上がり。
日帰りでもいいけど、1泊2日くらいの研修旅行もいいね、バスをチャーターして、あちらこちらに行くのもいいか。
まずはシナリオハンティングについて講義して、最終的にはシナリオを描いてもらってコンクールをするってかんじにしたいねとか・・・。夢は膨らむばかり。
あ、別にコロナの憂さを発散しに出かけたいから考えたことではありません。ちょっとあるかも。（笑）
ネットが普及してから、なんでもとても簡単に調べられる。
ありがたいことなのですが、ともすればそれがすべてだと思って、それだけでなんでもわかった気になってしまう傾向を嘆いてのことです。
深く調べること、自分の目で耳で、感覚を研ぎ澄ます、創作するものの大切な要素だと思うのです。もちろん、暮らしていく上でも。
コロナが収まったら、本気でシナリオハンティング研修をしようと思っています。
雑談から、「内丸プロデューサーと行くシナリオハンティング講座」、誕生しました。イェ～イ！！
ああ、いつになるかなぁ～。