緩まずに
シナリオ・センター代表の小林です。全国的に緊急事態宣言、まん延防止が全面解除されることになりました。
とはいえ、今日も10代の方がコロナで亡くなったニュースもあり、重症者もさほど減っているわけでもなく、決して大丈夫なわけではありませんが、10月から半年ぶりに解除になるのかと思うとちょっと気持ちが晴れますね。
でも、晴れ晴れするのはいいのですが、緩むのはまずい気がします。
まだまだ薄氷を踏むような状態ですから、くれぐれも気をつけて過ごしたいと思います。
シナリオ・センターも10月からは通学再開をしたいと思っています。
その場合は、通学とオンラインのハイブリッドで、ソーシャルディスタンスは保っていきますし、消毒、体温計測、マスク着用はもちろんのこと、各教室に二酸化炭素濃度計を備えて、換気に注意していただけるようにしました。
これから寒くなると今までのようにずーっと窓やドアを開けっぱなしというわけにはいかず、換気が十分でなくなることが心配なので、二酸化炭素濃度計を設置し、濃度が濃くなるとピピッとお知らせし、即座に換気をしていただくことができるようにしました。
10月より解除に伴い、ハイブリッド授業となりますので、近日中にお知らせします。
もう飽きちゃったけど、だからと言って、急にはしゃぎすぎないように、気持ち引き締めつつ楽しみましょう。
皆さんがおいでにならないうちに、シナリオ・センターの周りも随分変わりましたよ。
すぐ近くにセブンイレブンもでき、新たにお寿司屋さんやイタリアン、パン屋さんも・・・つぶれた悲しい話題ばかりではなく、嬉しい新しい出会いも楽しんでください。
嬉しい話題と言えば、今日は、すわ、同性婚と騒がれたという嵐の櫻井翔さん、相葉雅紀さんのW結婚発表のニュースがあり、「お、同性婚、かっこいいよね」と思ってしまった私です。(笑)
読む聴く
通学不可になって、一番被害を被ったのはゼミナール教室だったように思います。お仲間とのふれあいも減ってしまいましたしね。
おいでになれない分Zoomゼミで頑張っていただいたのですが、最初からオンラインでの授業になれていらっしゃる方は不都合ではなかったと思うのですが、ちょっと戸惑われたり、また環境的に参加しにくい方もいらしたりと、お休みの方も増えてしまったので、戻っていただければ嬉しいです。
ゼミでは、ご自分の20枚シナリオを読んでいただきます。そして他人の20枚シナリオを聴きます。
シナリオだからこそ、読む(聞かせる)こと、聞くことがとても大事なことで、文章を目で追うのとは全く違うということなのです。
読んでみると、このセリフ言いにくいとか、どのセリフも同一人物の感じとか・・・。
聞く方も、「ん?どういう意味?」とかセリフが頭に入ってこないとか・・・。
活きたセリフというものがわかるのです。
字面で追ってしまうと、わかった気がしますが、音で聴くとそれが伝わってこないことが多いのです。
先日「役割語」という話を新聞で読みました。
「千と千尋の神隠し」の世界観は、「役割語」が作っていることが大きいと。
「ジブリアニメのキャラクターと言語」という授業をされていらっしゃる阪大の金水教授の「ジブリでは、役割語が特にうまくストーリーを引き立てている」というお話はなるほどと思いました。
例えば、湯婆婆は「~かね」「~おくれ」などおばあさん語を多用する。川の神ハクは「そなた」とか、千尋の先輩リンは「メシだよ」「~かよ」と男性語を。
キャラクターに合わせて、言葉の表現方法を変えるというのは、とても大事なことです。
アニメは特に、リアルでない分、言葉(セリフ)がキャラづくりに関わりますからね。
ただ、これにはひとつ問題があって、ジブリの場合だと湯婆婆はいかにものキャラだからいいのですが、実写だと年代によって、見方が違ったりします。
特に老人の表現になると、若者から見ると50・50代でもジジババだけれど、70代の人はジジババだと思っていない。私もババアは思っていませんもん。(笑)
ですから、都会の60代のおじいさんの設定で「そうじゃの、わしがやっておるんじゃ」とか言わせたりすると、60代以降の方は「はあ?そんな言い方するわけないでしょ」と違和感があります。
「役割語」とはまた違った「年齢語」というのも考えないといけないかもしれません。
キャラクターというのは、セリフ一つで変わってくるのですから、シナリオを描くときには、一言一句大事ですね。
ゼミ教室で、読む、聞くことで、わかってくるかと思います。
久し振りのゼミナール、Zoomでも通学でも、気分新たに楽しんでいただければ嬉しいです。