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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

活かす

考える部屋<中間発表>オーディエンスの方々と

考える部屋

シナリオ・センター代表の小林です。ついに12月。今日は映画の日です。
例年ですと映画の日が城戸賞の授賞式なのですが、今年はいかがなものでしょうか。
でも、でも、授賞式がいつも通りに豪華ではなくても、受賞は受賞、その価値に変わりはありません。
おめでとうございます!!島田悠子さん、佳作入選されました。
とても嬉しいです。
コロナで動きの悪い映画界ではありますが、新しい才能を見つけたのですから、どんどん作っていただきたいですね。

新しい才能といえば、昨日キッズシナリオ「考える部屋」の中間発表があり、参加させてもらいました。
「考える部屋」は、小学4年生から中学2年生までのキッズが参加して、オンラインで創作の肝を学んでいます。
昨日は「料理」という課題で10枚(200字詰め原稿用紙)シナリオを描いてもらい発表しました。
今回は、「料理」が課題なので、料理を素材に「ランチ酒」シリーズ「まずはこれ食べて」「口福のレシピ」「三人屋サンドの女」など等多くの小説を書かれていらっしゃる出身小説家の原田ひ香さんにお願いをしておいでいただき、ゲストに一度いらしてくださってから子供たちのすごさに見事にはまってレギュラーになって下さった出身ライターの田嶋久子さんとお二人にそれぞれの作品にコメントをいただきました。

女の子4人男の子2人の総勢6人なのですが、年齢も超えて、それぞれが素晴らしい世界観を持っていて、初めて聞かれた原田さんがびっくりされるほど。
私もこんなにも見事に子供たちの創作の芽は伸びていくのだと、子どもの力に圧倒されてしまいました。
子どもたちの、他の仲間への感想がこれまたすばらしい。見事に作者のいいところを探す。ゼミでも見習いたいところです。
今回は中間発表ということで、一般の方もオーディエンスとして見ていただきました。
お時間がなくて感想をお聞きできませんでしたが、きっとどなたもびっくりされたかと思います。
大人顔負けではなく、大人にできないことを、スルッとやれるのが子ども。
この芽をつぶさないように大切に育てるのが私たち大人の役目。
でもね、案外簡単につぶせるんです、知らないうちにつぶしているんです、大人が。
小学校から大学までお邪魔しますが、年が経るほどつまらない発想しか浮かばなくなってしまっています。
あれもダメ、これもダメ、これが常識、これが正義、これが正解と、何も考えさせずレールに乗せていく教育が原因な気がしますが・・・。
私たちは、唯一無二の確かな存在として、伸びてもらえるように、大事に大事に見守っていきたいと思います。
大人のサポーターの募集しています。

コンクールから

ndjc映画脚本開発プロジェクトを経てできた和島香太郎監督の「梅切らぬバカ」が大ヒットしています。
月刊シナリオ教室12月号で出身監督インタビューに応えていただいています。
この映画は自閉症の息子と母親の日常を描いたもので、どうしてもフィクションだとハッピーエンドにしたくなりますが、和島監督はそこにある暮らしをありのままに表現することにこだわったといいます。
差別のない世界を目指して、ジェンダーや障害を持っていらっしゃる方のお話が増えていますが、差別があるからこそハッピーエンドにしたくなりがちです。
この世の中には、いろいろな人がいて、いろいろな考えや思いを持って生きていて、それをお互いがどう容認し合うかだと思うのです。
とはいえ、本当に容認し合うのはとても難しいですが。
和島監督の「梅切らぬバカ」のヒットは、和島監督のこだわりが要因かもしれません。
ぜひ見てください、拡大ロードショーになりました。

函館港イルミナシオン映画祭第23回シナリオ大賞特別賞を受賞された潮喜久知さんの「自宅警備員と家事妖精」が映画化され、11月20日に公開されました。
函館港イルミナシオン映画祭から映画になったのは、第17回、出身ライターのいとう菜のはさんの「函館珈琲」以来。
やりましたね。
函館港イルミナシオン映画祭シナリオ大賞、城戸賞など映画の賞は映画化を目指しています。
それでも、なかなか映画化になりにくいですが、でも、必ずチャンスはありますから、果敢に挑戦してほしいと思います。
皆さんの活躍ぶりが楽しみの12月。来年目指して、ステップアップを図りましょう。

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