年末
シナリオ・センター代表の小林です。東京は冷たい雨です。
さすがに12月、師走ですものね。コロナ禍では、師も走り回るわけにいかない状態ですが、走り回れない分、年越しもままならない人が増えてきそうです。
18歳以下の10万円給付のうち半分をクーポン券にといっていたお上ですが、クーポン制作費に無駄に900億円もかかると追及され、ついに本日全現金支給でもOKになったそうですが、自分たちの分はしっかりとって、ホントに困っている人たちにぐずぐず出し渋って、信じられない。
年越しはもちろん、そろそろ受験料も必要になってくるでしょうに、早く支給しなさい。
私たちの税金です。使ってほしいところに使ってくださいませ。
先日、NPO法人みなと子ども食堂の理事長の講演をお聞きしたのですが、港区といえば金持ちしか住んでいないように思われているけれど、全国の貧困率と変わらないのだそうです。タワマンに住んでいる方がフードパントリーで食料を支給してもらっているという話もお聞きして、びっくり。
そういえば、競売の不動産屋さんから、競売にかかって物件のほとんどの人はお金がなくて、出て行けと言われても出ていけないと聞いたことがあります。
こんなに生きづらい世の中になってしまったのは、コロナもありますが、それだけではない気がします。
100億円も出して日本人初の宇宙旅行を楽しめる人がいる一方で、100円のお金もなくこの寒空で震えている人がいる、どういうことなのだろうと思います。
日本は「働かざるもの食うべからず」という諺があるように、基本、自己責任追及型なのですよね。
貧しさは本当に自己責任なのか、共に生きるということはどういうことなのか、平等とは、差別とは・・・みんなで社会の在り方を考えるべき時のような気がします。
来年
来年こそはと気合を入れている方、必見です。
年末にふさわしい明日に向かって輝くためのイベントがあります。
「本当に観たい映画作品企画」を募集から映画化までバックアップを行う「コンペティション」を中心に、映像クリエイターと作品企画を発掘する、TSUTAYA発のプログラム、TCPをご存じかと思います。
TSUTAYAさんのこのプログラムに、シナリオ・センターもご協力をさせていただいているので、応募された方も多かったと思います。
現在までに、出身ライターの土橋章宏さんの「水上のフライト」はじめ9作品が映像化されています。本年9月には映画『先生、私の隣に座っていただけませんか?』と映画『マイ・ダディ』が劇場公開されました。
来年のTCPを前に、「映画『哀愁しんでれら』に見るオリジナル作品のアイデア術」と題して、講演会を行います。
2016年にTCPでグランプリを獲得された「哀愁しんでれら」の監督で脚本家の渡部亮平氏をゲストに、シナリオ・センターのプロジェクト担当の新井一樹がMCを、脚本家・センター講師の吉﨑崇二が解説を担当し、映画『哀愁しんでれら』のウラバナシはもちろん、映画『3月のライオン』や『ビブリア古書堂の事件手帖』等など幅広くご活躍されている渡部氏だからこその、脚本家としての側面にも迫ります。
最後にはQ&Aコーナーもあり、TCPに挑戦したい方だけでなく、監督、脚本家を目指している人は。ぜひ聞いてほしいです。
12/15(水)19:00~オンライン併用
シナリオ・センター生の方は、20%引きというすごい割引がありますので、奮ってご参加ください。
チケット購入:12月13日(月)23:55まで。
詳細はこちらから。https://aishuscenario.peatix.com/
対面とオンラインがありますので、どちらでもお気軽にご参加ください。
年末になると、来年こそと思います。
「来年こそ!」の意気込みは大事ですが、そのためには準備も必要。
アンテナ張り巡らして、いろいろなイベントや本だとか映画だとか、勉強しておきましょう。
明日をつかむために。