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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

生きる

映画をつくる女性たち

誕生日

シナリオ・センター代表の小林です。今日は、新井一の本当に生まれた誕生日。大正3年12月9日寅年。
でも、戸籍上は1月1日、昔は届け出もずいぶんといい加減だったのですね。
「昔は、12月に生まれたら、みんな1月1日生まれにしたものよ」って、祖母に言われたことを思い出します。いやいや、そんなことありえないでしょ。(笑)
「あれ、今生きていたらいくつだろう?」と手帳についているAgeChartをみたら、100歳以上は出ていない、大正10年が100歳なのでそこまでしかでていないのですね。
でも、今は100歳以上が9万人もいらっしゃるのだから、100歳以上も必要かも。(笑) 
ちなみに新井は存命ならば107歳?
奇しくも、申し訳なくも皇后雅子様と同じ日生まれで、シナリオ・センターの仲村講師とも同じ。
ま、今日が誕生日の方は山ほどおいででしょうけれど、なんとなく誕生日が一緒って、親近感が湧くというか、嬉しいものです。

人間関係って、案外そんなところから生まれたりしますよね。
単純に親近感が湧くだけでもなく、反対にイヤな人もいるかもしれない・・・ドラマにいろいろな形で使えそうです。
他人と生きるということは、色々な違いを知ることでもあるのですが、同じお誕生日というキーワードだけでも、ちょっとしたことがドラマを面白くするネタになりそうですね。

映画をつくる女性たち

12月22日から24日の3日間、成城学園のアトリエQ藝術1階ホールで「映画をつくる女性たち」というイベントが行われます。
女性の社会進出がまだ珍しかった時代、映画作りの現場に参加し、監督を務めるまでになった女性たち。
そこにはどんな道のりがあり、どんな想いがあったのか実際の作品を見、お話を聞くという映画とトークショーの会です。

22・23日は、シナリオ・センターで講師を務められた高山由紀子さんの映画「風のかたみ」(1996年99分)、「娘道成寺 蛇炎の恋」(2004年110分)を上映し、監督への道のり、監督作品についてのお話を聞くことができます。
24日は、高山さんの監督デビューを後押ししてくださったプロデューサーで監督の岡本みね子さんの「ゆずり葉の頃」(2014年102分)を上映し、お話を伺います。

高山監督は、もう25年も前のデビューでいらっしゃいますので、その当時はほとんど女性が監督になるということは考えられない感じでした。
とても、御苦労されての監督デビューだったと思いますが、とはいえ、今だってあまり変わりがないように見受けられます。
日本でも、今や河瀨直美監督や西川美和監督など世界で名だたる監督もいらっしゃいますが、やはりそれでも、監督ではなく女性監督というくくりで見られますよね。
高山監督の頃は、「(女性)監督高山由紀子」ってついたらしいですが。
シナリオ・センター出身でも、「あなたみたいになりたくない」の川崎僚監督、「ユメコイ」の船崎泉美監督、「DIVOC-12」の斎藤栄美監督、「愛のくだらない」の野本梢監督など等が活躍されています。
女性の進出が増えたとはいえ、まだまだ女性という垣根は高いです。
川崎僚監督は、あえて僚子ではなく性別がわからない名前になさったそうです。
特に映画屋さんの体質って男社会の色がとっても濃いですしね。
高山監督がそんな中で、今よりもっと色濃かった時代にどんな想いで監督を目指されたのか、是非、お聴きしたいお話です。

今も女性の進出が叫ばれているという時点で、女性がさげすまされているということです。
映画作りだけではなく、何かを成し遂げようとすると、そのものの垣根よりも、女性という垣根を越えなくてはならない、男性よりも多くの障害を越えないと事を成せないのが現実です。
男性と女性では様々な差があります。でも、その差は人間としての差ではありません。
性別だけのこと、性別の差はやり方ひとつ、考え方ひとつで超えることはできると思います。
超えてほしくない男たちが存在するから、なかなか変わらない。
しっかりと変えていきましょう!!まず第一歩!!

「映画をつくる女性たち」予約・問い合わせ03-6874-7739(13:00~19:00)
mail:q.art.seijo@gmail.com

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