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代表 小林幸恵が毎日更新!
表参道シナリオ日記

シナリオ・センターの代表・小林幸恵が、出身ライターの活躍や業界動向から感じたことなど、2006年からほぼ毎日更新している日記です。

未来

前回のオンライン授賞式

子どもの未来

シナリオ・センター代表の小林です。オミクロン株、危ないですね、またまた猛威を振るいそうな気配。
それにしても水際対策、なんでいまだにPCR検査にしないのでしょう。
今や早く判明するし、確実だし、医療従事者の方やノーベル賞学者の方々も政府に進言しているに無視する意味も分からない。誰のメンツにこだわって抗原検査しかしないのでしょうね。
オミクロン株、サッカー場から広がらなければいいのですが。

今日は、子どものためのボランティア団体キワニスクラブで、名古屋小児がん基金理事長、名古屋大学名誉教授の小島先生のお話をお聴きしました。
小島先生は、小児がんの権威でいらっしゃるのですが、小児がんの新しい治療を開発すること、広く小児がん患者に治療を施すことを目的に、治療法、治療薬の研究するための基金を作り、日本中の子どもたちはもとより、東南アジアの子供たちにも手を差しのべています。
がんには遺伝子治療が必要なのだそうで、新生児マススクリーンなどで先天性免疫不全症を発見できるとか。
ところが、治療薬ができても、民間企業だと非常に高く、億の単位では金持ちしか治療できません。
効き目のあることはもちろんですが、治療薬をどれだけ安価にするかが、子どもたちを助けるための肝です。
名古屋小児がん基金では、アカデミア医薬品を開発することで、アカデミアは互いに自施設で開発した技術を公開し、営利を目的としない場合には特許料は取らないという提言をされています。
日本は、アカデミアの研究は、世界から見てもとても遅れているとのことで、国の研究費が少ないことが一番の原因のようです。
お上の方々は、自分たちのためには平気で使うくせに、日本学術会議問題同様、本当に大事なところへお金を出さないのですね、日本は。
子供のために盛大にお金を出してください。
給付金もそうだけれど、未来を託すために研究などにも惜しみなくだすべきです。
出し渋る意味が分かりません。コロナのワクチンも治療薬も日本製が出てこないことはどうしてと、少しは感じて欲しいものです。

シナリオS1グランプリ

明日は、シナリオS1グランプリの授賞式と審査員の浅田講師の必勝コンクール講座が開催されます。
初めての土曜日開催ですので、奮ってご参加ください。16:00からです。
コロナのために、昨年来オンライン授賞式になっていましたが、明日は受賞者の方は全員対面でご出席してくださるとのことで、久々に画面越しで賞状を授与するのではなく、直接お手渡しができるので、ワクワクしています。
賞状賞金だけでなく、お土産も、ちょっと凝りました。お楽しみに!!

私は、審査員ではありませんが、すべての作品を読ませていただいて、皆さんがうまいのでびっくりしました。
いつも、ドラマはストーリーではなく、キャラクター!キャラクター!と講師たちが言い続けていることが功を奏しています。

ただ、今回も惜しいことにグランプリがでませんでした。
グランプリと準グランプリ、佳作、奨励賞の差はなにかといつも考えます。
一言で言ったら、諸手を挙げて映像化したいと思えるかどうかのような気がします。
今回3人の審査員の審査評を読んでいると、「いいんだけど、ここをもう少しね」と、どの講師も、もう一歩と講評しています。
そのもう一歩ってなんでしょう。
作品によってそれぞれ違いはあるのですが、内容的には、二面性とか、葛藤が足りないということかもしれません。
でも、グランプリまでに足りないもの、共通しているのは、ディテールの描き方。
細部まで描けているかということだと思うのです。
筆が乗ってくると、どんどん描けちゃいますから、そのままENDマークまでいっちゃいます。お~、やった!って感じでです。
でも、そこで終わらせずに、ENDマークを描いたら推敲してみる。
推敲でなにより大事なのは、自分の中にシーンが見えてきたか、登場人物の表情や声が聞こえてきたか、そこです。
文字面を読んで推敲しているのでは、映像として立っていないということです。
このシーンは必要か、ここに必要なのか、このセリフで納得できるのか・・・。
シナリオは、文章で書くのですが、文章で読むわけではありません。
映像として見えるように描くこと、その場面が浮かんだらシメタ!ものです。
審査員の目の前に大画面で繰り広げられたら、あなたはグランプリです。

明日の授賞式では、もっと技術的に浅田が必勝法を、授賞式での審査評や受賞者の言葉は、これから挑戦しようとする方、賞まで届かなかった方こそプラスになります。
是非ともご覧いただいた上で、来年2月締め切りのシナリオS1グランプリに挑戦してください。

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